クラップスはベット方法が多岐に渡るため、多くの人は「ルールが難しそう……」という理由でプレイを見送ってきたのではないでしょうか。
しかし、クラップスはハウスエッジの低い4つの賭け方さえ覚えていれば十分勝ちにいけるゲームなので、実はまったく難しくないんですよ!
さらに、ハウスエッジ0%の「オッズベット」をメインの賭け方に組み合わせれば1ゲームで大勝ちすることも可能なので、ルールを知らなかったと言う人も、これを機にプレイしてみましょう。
今回は、クラップスのルールと遊び方やメインとなる4つの賭け方について解説していきます。
クラップスのルールと流れ
クラップスは日本だとあまり馴染みのない遊戯ですが、遊び方は2個のサイコロの出目のトータルがいくつになるかを予想するだけでOKです。
賭け方の中には出目のトータル数を単発で狙う方法もありますが、基本的には「7」が出るか「その他の数字」が出るかのどちらかに賭ければいいので、この機会にルールを覚えて遊んでみましょう!
クラップスの基本ルール
このゲームは参加プレイヤーの1人が2つのダイスをテーブルに投入し、出目の数字を合わせた数を全員で予想するゲームです。
賭け方は多岐に渡りますが、参加者は暗黙のきまりとして「シューターが勝つことを全員でワイワイ言いながら願う」ことを目的としています。
よって、逆張り(シューターの負けに賭ける)は空気を乱す行為としてほかのプレイヤーから歓迎されません。
ベースとしては「シューターが勝つ」ことのみを狙っていくこととなります。
ちなみに、サイコロを投げる人(シューター)は、親など特別な役が与えられるわけではありません。
やることはサイコロをテーブルに投入することしかないので、シューター役は参加者全員で回していきます。
クラップスは、1投目に出た目のトータル数によって、2投目に進むかどうかが変わってきます。
ここでは1投目2投目のルールを少し詳しく解説していきましょう。
1投目
全プレイヤーは、1回目にダイスをフィールドに投入したときの結果が「シューターの勝ち」または「シューターの負け」のどちらになるかに賭けます。
ただし、先ほどもお話したとおり、このゲームに参加する人々は、暗黙のきまりでシューターの勝ちを全員で願うことを目的としているので、ここで「シューターの負け」に賭けると大ブーイングを買ってしまいます。
もちろん「シューターの負け」に賭けることはルール違反ではないので賭けても問題ありませんが、逆張りは誰もしない行為です。
よほどのことが無い限りは「シューターの勝ち」に賭けましょう。
全員の準備が整うと、シューターに選ばれた参加者は2つのダイス台の中に投入します。
この行為を「カムアウトロール」と呼びます。
このゲームは出目のトータルによって結果は以下のように変わってくるので、まずはこの結果を覚えておきましょう。
7・11 |
シューターの勝ち (ナチュラル) |
---|---|
2・3・12 |
シューターの負け (クラップス) |
4・5・6・8・9・10 |
- |
カムアウトロール後、ナチュラルまたはクラップスとなった場合はそこで1試合が終了し、賭けが当たった参加者に配当金が配られます。
逆に、出目のトータルが4・5・6・8・9・10のいずれかとなった場合はそのまま2投目へと試合が流れていきます。
2投目
2投目以降は1投目に出た4・5・6・8・9・10いずれかの出目がポイントと呼ばれ、試合が展開されていきます。
勝敗の行方は1投目のときと違い、以下のように変わるので覚えておきましょう。
1回目と同じ結果 |
シューターの勝ち |
---|---|
7 |
シューターの負け |
その他の数字 |
- |
2投目に移行した場合、1回目のトータルと同じ結果になったときはシューターの勝利となり、賭けが当たったプレイヤーには配当金が配られます。
逆に、7が出た場合はシューター側がロストとなり、プレイヤーの賭け金は没収されてしまいます。
もし、2投目で7でもなく1投目のトータル数でもない数字が出た場合は同じ試合展開で3投目へと進んでいくので、そのままマッチを楽しんでいきましょう。
クラップスの出目の確率
クラップスは出た目のトータル数を予想するだけなので、出目の出現確率を把握したとしても勝敗に影響を及ぼすことはありません。
しかし、以下のように出目の出現確率はサイコロの目のトータル数によって大きく違います。
そして後ほど解説する「オッズベット」では重要な役割をになうので、知っておけばクラップスをより楽しめるようになりますよ!
サイコロの目のトータル数 |
出現確率(%) |
---|---|
2 |
2.78 |
3 |
5.56 |
4 |
8.33 |
5 |
11.11 |
6 |
13.89 |
7 |
16.67 |
8 |
13.89 |
9 |
11.11 |
10 |
8.33 |
11 |
5.56 |
12 |
2.78 |
上の確率票からもわかるとおり、クラップスはトータル数が2と12になる確率がもっとも低く、7になる確率がもっとも高くなります。
このゲームは2投目以降7が出ると試合が終了してしまうので、3回4回と試合を継続させるのは難しくなるというわけですね。
クラップスの賭け方
クラップスはサイコロを振って出た目の数を予想するだけの遊技ですが、ベット方法が豊富なので、さまざまな遊び方で楽しめますよ。
ここではクラップスを遊ぶ上で知っておきたい主要な賭け方を解説していきます。
PASS LINE (パスライン)
PASS LINEはひたすらカジノ側を負かすことを狙う手法なので、クラップスの王道的楽しみ方といえるでしょう。
この方法でゲームを遊びたいときは、1投目の前に「Pass Line」と書かれたフィールドへチップを置きます。
PASS LINEに賭けたときの勝負の行方は以下のとおりです。
【1投目】
7・11 |
勝ち |
---|---|
2・3・12 |
負け |
4・5・6・8・9・10 |
2投目へ続く |
ダイスをフィールドに投入して初回7か11になったとき、PASS LINEにチップを置いた人は勝利金を獲得できます。
ただし、2・3・12のいずれかになった場合、PASS LINEにチップを置いた人はチップを回収されてしまいます。
4・5・6・8・9・10のいずれかが出た場合は次の回で勝負を付けることになるので、そのまま試合は継続です。
クラップスはダイスを振ったとき7になる組み合わせがもっとも多いので、この手法なら1回目から勝利金を獲得できる確率は高くなりますよ。
【2投目】
1回目と同じ結果 |
勝ち |
---|---|
7 |
負け |
その他の数字 |
3投目へ続く |
2投目に進んだ際は、1回目のトータルと同じ結果にならないと勝利金をもらえません。
また、2投目からはもっとも出現率の高い7を出すとチップを没収されてしまうので、勝率は1回目のときよりも必然的に低くなります。
COME(カム)
COMEも基本的な遊び方はPASS LINEと同じですが、PASS LINEは試合の一巡目からベットできる手法であるのに対し、COMEは試合の途中から参加する人専用のプレイ方法となります。
よって、クラップスのテーブルに着いた際、すでに2投目まで進んでいた場合は「COME」と書かれた場所にチップを賭けるといいでしょう。
通常、クラップスは2投目以降7が出ればシューターの負け、1投目と同じ数だとシューターの勝利となります。
ただし、COMEにチップを置いた人は自分が参加したマッチが1回戦目となるため、ゲーム全体を見れば2回目以降となるマッチでも、7・11が出ればシューターの勝ち、2・3・12が出ればシューターの負けとなりますよ。
COMEもPASS LINE同様、このゲームをプレイするなら覚えておきたい手法となるので、内容を把握しおきましょう!
Don’t Pass Bar(ドントパス)
Don’t Pass BarはPASS LINEと真逆の賭け方です。そのため、勝敗の決まり方は以下のようになります。
【1投目】
7・11 |
負け |
---|---|
2・3 |
勝ち |
12 |
引き分け(返金) |
4・5・6・8・9・10 |
2投目へ続く |
Don’t Pass Barにベットしたい人は、カムアウトロール前に「Don’t pass Bar」と書かれた場所にチップをベットしてください。
その後、サイコロの出目が7または11になれば負け、逆に2または3が出現すればシューターの勝利ということで配当をゲットできますよ。
ただし、Don’t Pass BarではPASS LINEだと負け数字だった12のみ引き分けとなります。
よって、1投目で12が出た場合、Don’t Pass Barに賭けていた人は賭け金がまるまる返却されることを覚えておきましょう。
4・5・6・8・9・10が出た場合はPASS LINE同様、2投目に移ります。
【2投目】
1回目と同じ結果 |
負け |
---|---|
7 |
勝ち |
その他の数字 |
3投目へ続く |
Don’t Pass Barは2投目からもPASS LINEの逆張りとなるので、1投目と同じトータル数になると負けてしまいますが、7を出せば勝利金を獲得できますよ。
Don’t Pass Barの場合、2投目まで行けばもっとも出現確率の高い7が出た時点で勝ちとなるので、なかなか勝率の高い賭け方といえます。
しかし、冒頭から何度もお話しているとおり、クラップスは暗黙のきまりで「参加者全員でシューターの勝ちを願い、カジノを負かすことを楽しむ」ことを目的としているゲームです。
よって、一人だけDon’t Pass Barに賭けてしまうと「空気が読めない奴」としてヒンシュクを買ってしまうので、ランドカジノでクラップスを遊ぶ場合はDon’t Pass Barに賭ける行為は控えた方がいいでしょう。
ただし、オンラインカジノならほかのプレイヤーと対面することがないので、Don’t Pass Barに賭けても文句を言われる心配はありません。
もしクラップスでDon’t Pass Barに賭けてみたいというのであれば、オンラインカジノでプレイしてみてください。
Don’t Come(ドントカム)
Don’t Comeは「COME」と真逆の賭け方になります。
ただし、賭け方が真逆なだけで基本ルールはCOMEと同じなので、クラップスのテーブルに着いた時点でマッチが進行していた場合のみ利用できる賭け方という点は変わりません。
Don’t Comeに賭けた人は、全体で見たときの投入数が何回目であっても自分が参加したマッチが1投入目(カムアウトロール)となります。
よって、7・11が出れば負け、2・3が出れば勝ち、その他の目が出れば次のマッチへ持ち越しとなるのです。
ただし、Don’t ComeではDon’t Pass Barと同じように12が引き分けとなるため、12が出た場合は賭け金が返金されることを覚えておきましょう。
ちなみに、Don’t ComeもDon’t Pass Bar同様、ランドカジノでは場を乱す賭け方としてヒンシュクを買ってしまうため要注意です。
とはいえ、Don’t Comeの勝率はCOMEと同様悪くないので、この手に賭けてみたいのであれば、ほかプレイヤーと関わる必要がないオンラインカジノでの利用をオススメします。
ODDS BET (オッズベット)
ODDS BETは「2回目にダイスを投げたときの結果」と「7」が出現する確率差によって配当金が変わる賭け方です。
ODDS BETは、2回目にダイスをフィールドへ投入する前に通常の賭けを行い、2投目に進む前にODDS BET用の賭け金を上乗せすることで準備は完了します。
ODDS BETが当たった際に払い戻される金額は、先述した確率をもとに算出されます。
わかりやすいよう、例を挙げて解説しましょう。
例)Pass Lineに5$をベットし、1回目の結果で「10」が出たのでODDS BETで30$を追加投入した
このケースは最初にPass Lineへ賭けているので、1投目に10が出た場合、何もしなければそのまま2投目へとマッチが進みます。
しかし、途中でODDS BETに30$を追加投入しているため、2投目以降に10が出れば、Pass Line分とODDS BET分の配当金がゲットできるのです。
ちなみに、10と7の出現率の差はぴったり半分なので、もし2回目にサイコロを投げたとき10が出れば、以下の配当金を手にできますよ。
- Pass Line分:5$×1倍=5$
- ODDS BET分:30$×2倍=60$
⇒トータル:65$
ODDS BETはさまざまなギャンブルの中で、唯一カジノ側が儲からない五分五分の賭け方です。
クラップスをプレイする際、ODDS BETをしないことは非常にもったいない遊び方なので、マッチが2投目に進んだ場合はすすんで賭け金を追加してみましょう!
ただし、ODDS BETは先述したとおりカジノ側にメリットがないベット方法なので、多くのカジノではODDS BETの金額に上限をもうけています。
上限はカジノによって異なるので、クラップスを遊ぶ際は事前にハウスルールを確認しておくとよいでしょう。
その他の賭け方
クラップスにはこれまでご紹介してきた4つの賭け方以外にも以下のような手法があります。
- プレイスベット
- ホップベット
- バイベット
- レイベット
- ビックシックス
- エニーセブン
しかし、先にご紹介した「PASS LINNE(パスライン)」「COME(カム)」「Don’t Pass Bar(ドントパス)」「Don’t Come(ドントカム)」「ODDS BET(オッズベット)」以外の賭け方はルールが難しい割にハウスエッジが高くなるため、基本的に覚える必要はありません。
クラップスを遊ぶ場合は、まず基本となる4つの賭け方で遊んでみましょう。
クラップスの配当(払い戻し)と控除率(ハウスエッジ)
クラップスの基本となる4つの賭け方とODDS BETの配当と控除率を一覧にしてみました。
賭け方 |
配当倍率 |
控除率 |
|
---|---|---|---|
PASS LINE(パスライン) |
1倍 |
1.41% |
|
COME(カム) |
1倍 |
1.41% |
|
Don’t Pass Bar(ドントパス) |
1倍 |
1.36% |
|
Don’t Come(ドントカム) |
1倍 |
1.36% |
|
ODDS BET(オッズベット) |
4または10 5または9 6または8 |
2倍 1.5倍 1.2倍 |
0% |
このことから、クラップスで遊ぶなら、控除率の低い「Don’t Pass Bar」または「Don’t Come」+「ODDS BET」の組み合わせがもっとも稼ぎやすい遊び方であることがわかります。
ただし、Don’t Pass BarとDon’t Comeはオンラインカジノ以外だと使いにくい賭け方なので、ランドカジノでプレイしようとしている人は注意が必要です。
とはいえ、この記事をご覧になっている方のほとんどはオンラインカジノプレイヤーだと思うので、クラップスで大きく稼ぎたいのであれば、この組み合わせを狙うことが最大の近道となりますよ!
まとめ
クラップスはサイコロの目を予想するだけの単純な内容である上、フィールドに投入する際も参加者が行ってよいことから、完全に運任せのカジノゲームとなっています。
勝敗が運任せという点はルーレットと同じですが、クラップスにはハウスエッジ0%のODDS BETがあるため、実はカジノゲームの中でも勝ちやすい部類となっているのです。
日本人にはあまり馴染みのないクラップスですが、
- PASS LINE(パスライン)
- COME(カム)
- Don’t Pass Bar(ドントパス)
- Don’t Come(ドントカム)
- ODDS BET(オッズベット)
さえ把握すれば誰でもかんたんにプレイできるので、これを機にトライしてみてはいかがでしょうか。