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eスポーツの種目としても採用されるゲームのジャンルに「RTS」があります。
最近はeスポーツへの注目度が高まっており、インターネットや雑誌などでRTSという言葉を見たことがあるという人もいるでしょう。
しかし、RTSという言葉の意味や、象徴的なRTSのタイトルをご存じでないという方も多いかもしれません。
この記事では、RTSがどんな内容のゲームなのかをご紹介しながら、RTSで優れたプレイヤーになるために必須なスキルを詳しく解説します。
また、大規模な大会が開かれることも多いオススメタイトルも3つご紹介しているので、これからRTSやeスポーツをはじめるという方は、ぜひご注目ください。
目次
RTSとは
画像引用:BLIZZARD公式サイト
RTS(リアルタイムストラテジー)は、eスポーツでも採用されるジャンルのひとつです。
進行に合わせて、ゲーム中の時間や時代も進んでいくことが特徴といえます。
プレイヤーはマップ上の状況を見極めて、自分が指揮する部隊全体を操作して、敵の拠点へと進行・破壊することが勝利の条件です。
RTSはシミュレーションゲーム全体を見ても、1回のゲーム内で実行するタスクが多く、ゲーム開始から終了までの時間が長くなりやすいという特徴をもっています。
象徴的な作品のひとつ「Age of Empires」は、1997年に販売されるなど歴史が古く、RTSはeスポーツ界をけん引したジャンルのひとつです。
RTSとMOBAの違い
RTSと頻繁に比較され、混同されることが多いゲームのジャンルに「MOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)」があります。
RTSとMOBAは、ゲーム画面やゲーム動画を見ると共通点が多く、部隊を組んで相手陣地を奪うという目的も一致するため、違いがわかりにくいことは確かです。
まずRTSは、大勢の舞台を指揮する「監督」としてゲームを進めます。
自分自身のプレイ選択で思いのままに部隊全体が動きますし、プレイヤーの判断次第でゲームの結果全体が左右されることが特徴です。
相手プレイヤーと1対1の頭脳戦を繰り広げるゲームがRTSといえるでしょう。
一方のMOBAは、舞台に参加するキャラクター1人になり切ってゲームを進めます。
仮に5人の部隊ならば、5人のプレイヤーがそれぞれ別のキャラクターを操作しながら陣地の攻略を目指すのです。
自分自身の意思どおりに全員が動くとは限らないことがMOBAの特徴で、RTSとの決定的な違いといえます。
RTSが脳機能を向上させるとの研究結果もある
イリノイ大学のアーサー・クレイマー教授は、RTSが脳機能を向上させるとの研究結果を「Psychology&Aging誌」で発表しています。
クレイマー教授は「Rise of Nations」というRTSを 60~70代の男女40人に23.5時間プレイさせ、興味深い研究結果を導き出しました。
実験に参加した人々は、RTSによるトレーニングを受けた後のテストによって、「タスクの切り替え」「作業記憶量」「推論能力」「短期記憶力」「回転した物体の識別能力」といった数値の向上が認められたといいます。
日常的にRTSをプレイすることによって、脳機能の向上・維持といった効果にも期待できそうですね。
RTSがひと目でわかる!プレイ動画をご紹介
文字や画像だけでは、RTSの魅力や特徴が伝わりにくいかもしれません。
そこで、RTSのプレイ動画をチェックしてみましょう。
以下でご紹介するYouTubeは、「Age of Empires」の公式アカウントによるトレーラー映像です。
舞台で攻め込んで門を破ったり、城に向かって進攻したりする様子を確認できます。
攻撃する側になるか、防御する側になるかはゲーム展開によって変わりますが、いずれにしても部隊全体の行動を自分自身で指揮し、敵陣の攻略を目指すというのがRTSの基本です。
RTSのトッププレイヤーに求められるスキル
これからRTSをプレイするという方にとって気になるのが、どんなセンスがゲームに役立つのかという点ではないでしょうか。
RTSのトッププレイヤーに求められるスキルは、主に以下の3点です。
- 的確な状況判断能力
- マルチタスク能力
- RTSというジャンルそのものの経験値
なぜこういったスキルが必要になるのか、詳しく解説しましょう。
的確な状況判断能力
RTSで対人戦を行う場合、自分自身が用意した戦略を対戦相手が上回るというケースも想定されます。
目まぐるしく変化する状況を確認し、現状が自分にとって有利か不利か、不利な場合は何が問題なのかを判断する能力は、RTSのプレイヤーにとって必要不可欠です。
マルチタスク能力
RTSで操作できるのは、前線で戦う兵士の行動だけではありません。
敵陣に進攻しながらも守りを固めたり、武器の製造に必要な資材を集めたりといった行動を並行させることも可能です。
あらゆる状況を想定しながら戦略を練ることが大切なので、マルチタスク能力に秀でた人ほど有利でしょう。
RTSというジャンルそのものの経験値
RTSにはたくさんのゲームがありますが、基本的な流れや戦略の組み方はいずれのタイトルも共通しています。
前述したマルチタスク能力をもっていたとしても、「自陣を固めながら前線に攻撃の指示をする」といった特殊なタスクを並行させるためには、ゲームそのものの経験値が必要です。
何度もゲームを繰り返すことによって、ユニットの特徴や特定の行動の効果をインプットでき、緊急の判断が必要になった際も、的確な選択をしやすくなります。
実力をつけるまでにはある程度の時間がかかりますが、RTSは才能だけに頼らず、経験をゲーム結果に反映させられる「努力型」のジャンルでもあるのです。
RTSのタイトルが多いハード
RTSを稼働させるためには膨大な情報処理能力が必要とされるため、PCを対象としたタイトルが多いことが特徴です。
たとえばRTSというジャンル全体をけん引してきた「Age of Empires」も、初代から最新作の「Age of EmpiresⅣ」まで、一貫してPC版の販売が続けられてきました。
最近では端末の飛躍的な進化により、PS4・PS5、Xbox Oneといったハードのほか、スマホ向けのRTSも登場しています。
ただし、eスポーツで採用される本格的なRTSのタイトルを見てみると、対象となるハードはPC・PS・Xboxといったものが中心です。
eスポーツ界で話題のRTS3選
最後に、eスポーツ界で話題のRTS3作品をご紹介します。
なかには優勝者に28万ドル(約3170万円)という賞金の大会を開催した実績をもつタイトルもあるので、ゲームで稼ぎたいという方は、以下のタイトルに要注目です。
- Age of Empires
- Star Craft Ⅱ
- War Craft Ⅲ
各タイトルの特徴と、これまでに行われた大会の実績をご紹介しましょう。
Age of Empires
画像引用:Age of Empires公式サイト
RTSというジャンルを作り上げたといっても過言ではないシリーズです。
「石器時代」や「産業革命」、さらに「本能寺」といった実在する世界各国の時代にタイムスリップし、さまざまな文化に触れながらゲームを進められることで、話題を集めています。
旧作の「Age of EmpiresⅡ」を取り扱った世界大会のなかには、12万ドル(約1320万円)という賞金総額を用意したものもありました。
最近もマイクロソフト主催のアジア大会が開催されるなど盛り上がりを見せており、より大きな規模の大会開催も期待されています。
Star Craft Ⅱ
画像引用:Star Craft Ⅱ公式サイト
日本語版がリリースされていないにも関わらず、とても多くの日本人プレイヤーを擁している世界的ゲームです。
基本プレイ無料のストーリー、2人のプレイヤーで協力するCo-op、対戦モードのVersusなどさまざまなモードを選び、敵陣の攻略を目指します。
大規模な世界大会も頻繁に開催されていますが、特に2018年に開催された「Starcraft Ⅱ World Championship Series」は語り草です。
決勝戦では、それまで圧倒的な勝率を誇っていた韓国勢をフィンランド人選手が破り、優勝賞金28万ドル(約3170万円)を手に入れました。
War Craft Ⅲ
画像引用:War Craft Ⅲ公式サイト
前述したスタークラフトの姉妹作であり、最新作のグラフィックは3DCGに一新されたことで話題を集めています。
人間のみならず、ドワーフやエルフ、アンデッドといった種族が登場するファンタジーあふれる世界のなか、オーク・ホードとヒューマン・アライアンスの闘争を描く作品です。
近年は大会の開催から遠ざかっていますが、2004年には世界19ヶ国・50都市を対象にした世界大会が開かれ、日本予選を突破した人物には賞金10万円が進呈されました。
新作が販売されれば、規模を一新した新たな大会が開催される可能性が高いでしょう。
まとめ
RTSは、eスポーツでも採用されているゲームのジャンルです。
プレイヤーは部隊全体を指揮しながら対局が有利になるようコントロールすることが特徴で、将棋やチェスのような頭脳戦と比較されることもあります。
トッププレイヤーに求められる素質は「状況判断力」「マルチタスク能力」「RTSの経験値」の3点です。
主要タイトルの「スタークラフト」には、日本円で3,000万円以上という優勝賞金が出た大会もあるので、腕に自信がある方は、出場を目指してみてはいかがでしょうか?