返し馬は「馬のウォーミングアップ」!競馬の的中率を高めるためのチェックポイントとは

 

競馬の専門用語のひとつに「返し馬」というものがあります。
これは、馬にとってのウォーミングアップのようなもので、返し馬の様子を見ると馬の調子を確認することも可能です。
競馬の的中率をアップするためのポイントとして、予想師などのプロフェッショナルも返し馬に注目しています。

 

今回は、返し馬とは何なのかを詳しくご紹介したうえで、返し馬のときにどこを見ていれば馬の調子を確認しやすいのかを解説します。
競馬場だけではなく、自宅から返し馬の模様を確認する方法もあるので、競馬の的中率を高めるために詳しくチェックしておきましょう。

 

返し馬とは

 

返し馬は、競馬の専門用語のひとつで、レース直前に使われる言葉です。
返し馬は人間でいえばウォーミングアップのようなもので、規定の時間内であれば自由に本馬場(レース場)のなかを動き回れます。
あくまでも慣らし運転なので、本当のレースのように、全速力で走ることはまずありません。

 

馬のウォーミングアップというとパドックが有名ですが、これは本馬場の外に用意されたコースのなかで行われるものです。
競走馬は、パドックを利用したのちに、レース場に向かって本馬場入場を行います。
その後に返し馬でウォーミングアップを行い、出走するというのがレースの流れです。

 

返し馬を見る前にパドックの様子もチェックすることが大切

 

パドックとは、競馬場に併設されている公園のような場所です。
レースに出走する馬は厩務員と一緒にパドックを周回して、最後は騎手が乗ってひと回りした後に本馬場へと向かいます。
パドックは一般に公開されており、誰でも自由に馬の様子を下見することが可能です。

 

返し馬で馬の状態を正しくチェックするためには、パドックの様子も確認しておきましょう。
パドックでは、馬が緊張しているかどうか、やる気に満ちているかどうか、レースに乗り気かどうかといった点を確認できます。
パドックの様子と返し馬の様子を見比べることで、馬のコンディションをより正確に判断できますよ。

 

返し馬でチェックするべき4つのポイント

実際に返し馬をチェックするときは、どんなポイントに着目するといいのでしょうか。
返し馬が行われるのはレース直前なので、ピンポイントに絞り込んで馬の様子を見ることが重要です。


具体的には、以下のポイントを詳しく確認しましょう。

 

  • パドックと比較して馬のコンディションをチェックする
  • 騎手との相性に問題がなさそうかチェックする
  • 馬のフォームをチェックする
  • 新馬の場合は落ち着きのない馬は敬遠する

 

それぞれを詳しく解説します。

 

パドックと比較して馬のコンディションをチェックする

先ほども触れたように、返し馬で主に確認すべきなのは、パドックとの様子の違いです。
いくつかのシチュエーションを例に挙げて、返し馬で高く評価するのか、それとも低く評価するのかを決めましょう。

 

パドックでの様子

プラス評価

マイナス評価

テンションが高い

落ち着いている

テンションが高いまま

テンションが低い

落ち着いている

テンションが上がった

リラックスしている

自然な動きをしている

歩かに旋回または立ち上がる

 

パドックでテンションが高かった馬が返し馬で落ち着いているときは、馬の感情を騎手が上手にコントロールできています。
しかし、テンションがずっと高いままの場合、レースがはじまるよりも前にバテてしまう可能性が高く、マイナスに評価すべきでしょう。

 

一方、パドックでテンションが低い馬が、返し馬でも同じ状態をキープしているときは、冷静な状態にあると見て、プラス評価を維持できます。
しかし、本馬場に入ってから突然ハイテンションになった場合は、入れ込みすぎていると考えなければなりません。

 

また、リラックスしているように見えた馬が、返し馬で不自然な動きをしているときは、要注意です。
歩かなかったり、走らなかったり、その場でクルクル旋回したりといった様子を見せている場合、極度の緊張状態にあると考えられます。
その状態のまま走っても、いい結果を出せる確率は低いといわざるを得ません。

 

騎手との相性に問題がなさそうかチェックする

続いて確認すべきなのは、騎手とのコミュニケーションが上手にとれているかどうかです。
ライセンスをもつプロの騎手でも、はじめて騎乗する馬には、なかなか言うことを聞いてもらえないことがあります。
そもそもの相性のよし悪しもあるため、馬を扱うのが上手な騎手でも、うまくコントロールできない場合があるのです。

 

騎手が馬のコントロールに苦戦している様子が見えたときは、その馬を絡めた馬券の購入は見合わせるべきかもしれません。
歩きが中心のパドックと違い、実際に走っている様子を見られる返し馬では、馬と騎手の相性まで確認できます。

 

馬のフォームをチェックする

馬が走りはじめたらフォームをチェックして、伸び伸びと走れているかどうかを確認しましょう。
ブレがなく、まっすぐに走れている状態なら、とくに懸念することはありません。
ただし、コズミ(筋肉痛)を抱えている馬の場合、返し馬でこれを解消できなければ、レースで実力を発揮することは不可能です。

 

パドックで歩いているときはぎこちない動きに見えても、返し馬で筋肉がほぐれると、スムーズに走れます。
パドックの様子だけを見て馬券を買う人は、コズミを確認してその馬を予想から外すことがあるので、返し馬で最新のコンディションを確認してから馬券を買うと、おいしい高配当を手に入れることも可能です。

 

新馬の場合は落ち着きのない馬は敬遠する

とくに新馬の場合、大観衆の前に出て行ったり、本馬場を走ったりすることが初体験なので、露骨に緊張してしまう馬がいます。
まったく落ち着いた様子を見せられない馬の場合、出走後に平常心を取り戻すことはほぼ不可能なので、予想から外したほうがいいでしょう。

 

返し馬はいつ、どうやってチェックするのか

返し馬の様子は、競馬場でも自宅からでもチェックできます
もっとも正確な情報を掴むためには現地でのチェックをオススメしますが、インターネットや電話投票で馬券を買うという人でも、返し馬の様子をチェックすることは可能です。
順番に方法を見ていきましょう。

 

返し馬は出走時間の約15分前から行われる

 

返し馬は本馬場で行われるので、スタンドにいれば確実に見られます。
出走15分前程度からはじまることが普通なので、それまでにスタンドへ戻りましょう。
馬券や食べ物を買いに出ているという場合は、場内のモニターからでも返し馬の模様を確認できます。

 

自宅でも返し馬の様子をチェックできる

画像引用:グリーンチャンネルWEB

 

自宅で確実に返し馬をチェックしたい方は、インターネット中継の「グリーンチャンネル」を契約しましょう。
グリーンチャンネルは競馬ファンのためのライブ中継で、レース当日のあらゆる様子を放映しています。
月額料金は550円~ですが、価値ある情報を発信してくれますよ。

 

返し馬を見る際の注意点

返し馬を見る際は、以下の3点に注意しましょう。

 

  • 返し馬をスキップする馬もいる
  • 投票締め切り時刻が迫っている
  • すべての馬の様子を見るのは難しい

 

それぞれを詳しく解説します。

 

返し馬をスキップする馬もいる

騎手などの判断により、あえて返し馬をスキップする馬もいます
たとえばパドックでテンションが高かった馬を疲れさせたくないという事情がある場合は、ぶっつけ本番で出走させることもあるのです。
返し馬の様子を見て買いの有無を決めようと思っていても、その馬が返し馬に参加しない可能性があるため、注意しましょう。

 

投票締め切り時刻が迫っている

パドックが終了するのが出走の15分前なので、返し馬を見られる時間は、最大で15分程度です。
レースへの投票が締め切られるのは出走予定時刻の1分前ですから、返し馬の様子をゆっくり見ていると投票が締め切られてしまい、馬券を買えなくなる恐れがあることを覚えておきましょう。

 

とくに重賞などの人気レースの場合、投票締め切り直前まで売り場が込み合っていて、時間に余裕をもっていたはずなのに、買えず終いとなる場合もあり得ます。
現地観戦とインターネット投票を組み合わせるなどの工夫することで、買い逃しのミスをなくしやすくなりますよ。

 

すべての馬の様子を見るのは難しい

返し馬はそれぞれの馬が思い思いの方法で行い、走る方向もさまざまです。
同じ間隔で同じ方向に歩いて回るパドックとは様子が異なるため、すべての馬の様子をチェックすることはまずできません。

 

まずは気になる馬をパドックの段階で何頭かに絞り込んでおき、各馬のパドックでの要素を把握しましょう。
本馬場入場後は、詳しく確認したい数頭の馬だけに絞り込んで追いかけます。こうすることで貴重な時間を無駄にすることがなく、気になっている馬のコンディションを正確に判断できますよ。

 

まとめ

返し馬とは、レース直前に馬が行う準備運動のようなものです。
パドックと比べて様子がどのように変化しているのかを見たり、騎手との相性に問題がないかを確認したりすることで、競馬の的中率を上げられます。

 

返し馬は競馬場、場外馬券場、自宅のどこからでも見る方法があります。
ただし、出走直前に行われるため、うっかり投票締め切り時刻を迎えてしまわないように注意しましょう。