数学、統計学、経済学などさまざまな分野で働く「大数の法則」は、ギャンブルに対しても大きな影響を与えています。
しかし、日常的にギャンブルで遊ぶ人でも、大数の法則について詳しく知らないということも珍しくありません。
そこでこの記事では、ギャンブルするなら知っておきたい大数の法則についてご紹介します。
大数の法則を知ることで、「なぜ自分は負けるのか?」「どうすればギャンブルで勝てるのか?」が見えてくるはずです!
大数の法則とは?
大数の法則とは、「試行回数が多くなればなるほど、確率の理論値に収束する」という絶対不変の真理です。
もう少し簡単な言葉に直すと、「やればやるほど、計算上の確率に近づいていく」ということを意味しています。
たとえば、コイントスの場合の表が出る確率は50%です。
この確率をそのまま飲み込むと、「2回に1回は表が出る」ことになります。
しかし、実際にやってみると2回連続で裏が出たり、5回以上連続で裏が出たりといった偏りが起きます。
試行回数が少ないと偏った結果が目立ちますが、100回、1,000回と回数を重ねていくと、表が出る確率は、理論値の50%にどんどん近づいていきます。
このように、試行回数が多くなるほど確率の理論値に収束していくことを「大数の法則」といい、ギャンブルもこの法則の影響を受けているのです。
大数の法則と還元率・控除率との関係
大数の法則がギャンブルに対して与える影響を考える前に、まずはギャンブルの「還元率」と「控除率」について確認しましょう。
それぞれのギャンブルには、還元率・控除率という値が設定されています。
還元率とは、ベットした金額に対してプレイヤーに戻ってくる金額の割合です。
たとえば還元率が80%だとすると、1万円ベットすれば8,000円がプレイヤーに戻ってくることになります。
残りの20%は運営側(胴元)の取り分となり、これを「控除率」といいます。
したがって、還元率と控除率との間には次の関係式が成り立ちます。
還元率 + 控除率 = 100%
ただし、還元率と控除率はあくまで確率の理論値ですので、数回のプレイでは理論値通りの結果にはならないことに注意しましょう。
さらに、還元率が100%を上回るギャンブルは、この世に存在しません。
還元率が100%を超えていると、ギャンブルの取り仕切る胴元が損することになるからです。
どのギャンブルでも、還元率は100%未満に設定されています。
ここで、話を大数の法則に戻します。
大数の法則とは、ゲーム数が増えるほど確率の理論値に収束するという法則でした。
ということは、プレイヤーのゲーム回数が増えれば増えるほど還元率は、100%未満に設定された理論値に近づいていきます。
したがって、ギャンブルではベットする回数が多くなるほど、プレイヤーは負けに近づいていくことになるのです。