シューティングゲームの一種である「TPS」は、eスポーツで採用されるジャンルとしても注目されています。
しかし、eスポーツのことを詳しく知らない人のなかには「TPSがどんなゲームかわからない」「FPSとどう違うのかを詳しく知りたい」という方も多いかもしれません。
そこでこの記事では、TPSの特徴やFPSとの違い、そしてこれからTPSをはじめる方にオススメのタイトルをご紹介します。
TPSのトッププレイヤーになるために必要な素質にも触れているので、自分に才能があるのか知っておきたいという方も、チェックしてみてくださいね。
TPSとは
画像引用:DMM.com公式サイト
TPS(サード・パーソン・シューティング)は、第三者視点でプレイするシューティングゲームの一種です。
プレイヤーは、ゲーム中の登場人物の全身、あるいは後ろ姿などを俯瞰した形で見られます。
マップのなかにいるキャラクターを自由に操作して、敵を倒したり、ミッションをクリアしたりするのがTPSの基本です。
ちなみにTPSは和製英語であり、国際的には同じTPSの略語でも「サード・パーソン・シューター」と表現しています。
TPSの主な作品としては「荒野行動」「アンチャーテッド」「グランド・セフト・オート」などを挙げられ、eスポーツの種目として採用されるタイトルも増えてきました。
TPSとFPSの違い
eスポーツの種目として使われることが多いシューティングゲームに「FPS」というジャンルがあります。
FPSは「ファースト・パーソン・シューティング」の略で、TPSとは違って、一人称視点でプレイするゲームです。
TPSと比べると視界が限定されますが、実際にゲームのなかに入り込んだような感覚でプレイできます。
実際にFPSの有名作品「バイオハザード ヴィレッジ」のゲーム画面を見てみましょう。
画像引用:バイオハザード公式サイト
FPSの場合、プレイ中の画面に表示されるのは、腕や手元などキャラクターのごく一部です。
自分自身に近い目線で描かれていることがよくわかりますね。
TPSとFPSの間にゲーム性やシステムの違いはほとんどありませんが、このように視点が異なる点が大きな違いです。
TPSとFPSは併用される場合がある
TPSのゲームだとしても、ストーリーの都合や状況によって視点が切り替わり、一時的にFPSのような画面になることがあります。
TPSを上手にプレイするためには、FPSのテクニックが必要になることもあるため、両方のジャンルに馴れておくことも大切です。
TPSがひと目でわかるプレイ動画をご紹介
文字や画像だけの説明では、TPSがどういったゲームなのかよくわからないという方も多いはずです。
そこで、ひと目でTPSについて理解できるようなプレイ動画を2つご紹介しましょう。
Nintendo Switch「スプラトゥーン2」のプレイ動画です。
小学四年生の女の子によるプレイ動画なので、プロのプレイ動画を見るよりも身近でわかりやすいですね。
こちらは「荒野行動」のプレイ動画です。
荒野行動は多くの著名人がプレイしていることでも知られていますね。
とても緊迫感のあるシーンを集めた動画なので、見ているだけでハラハラするかもしれません。
TPSとよく似た用語
TPSという言葉は、ゲーム以外のジャンルでも使われることがあります。
TPSとよく似た言葉を、いくつか整理しておきましょう。
TPS | トヨタ自動車による特徴的な生産方式のこと |
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TPS | 肺癌患者へのPD-L1検査の陽性率 |
TPC | トランザクション処理性能評議会 |
いずれもゲームのTPSとは無関係ですが、Googleなどで検索を行うと、重複する言葉として出現することがあります。
TPSのトッププレイヤーに求められるスキルとは
TPSのトッププレイヤーに求められるスキルは、主に以下の3つです。
TPSやeスポーツの経験がほとんどないという人でも、こういった要素をもっていれば、トッププレイヤーになれるかもしれません。
- 画面の動きに機敏に反応するための動体視力
- 長時間のプレイに耐えられる集中力とメンタルの強さ
- マップの構造を把握する記憶力
それぞれの項目がなぜ重要なのか、これから詳しく解説します。
基本プレイ無料のTPSも配信されているので、自分に向いていると思ったら、TPSにチャレンジしてみましょう!
画面の動きに機敏に反応するための動体視力
TPSはキャラクターを俯瞰した状態で進めるゲームで、敵や味方がどこにいるのか、何をしているのかを正確に判断する必要があります。
また、シューティングゲームという特性上、ピストルなどの武器を使った撃ち合いになることも多いので、相手の動きを正確に捉える動体視力が必要不可欠です。
攻撃するときだけではなく、身を守るときも動体視力は重要といえます。
横や背後といった予想していなかった場所から攻撃を受けた場合も、動体視力が優れていれば、素早く攻撃から逃れられるでしょう。
無理のある体勢から反撃を狙うときも、動体視力に長けていたほうが敵を捉えやすく、有利です。
長時間のプレイに耐えられる集中力とメンタルの強さ
大会になると長時間プレイすることは当たり前で、数時間の間に数セットのゲームを繰り返すことも普通です。
プレイ時間が長くなればなるほど集中力は途切れやすく、そこを狙われて負けてしまうという人が多いため、TPSでは高い集中力を保てる人ほど有利といえます。
また、いくら上手くても負けてしまうことはあるので、メンタルをコントロールする能力も必要です。
思いどおりのゲーム運びができずにイライラしていると、単純なミスを繰り返しやすくなります。
よくなかった点を反省しつつ、前向きに切り替えられるメンタルのもち主のほうが、TPSに向いているのです。
マップの構造を把握する記憶力
マップの構造を詳しく知っていれば、「どこに敵が集まりやすいか=どこにいれば効率よく相手を倒しやすいか」がわかりますし、「死角になりやすい場所=隠れやすい場所」も把握できます。
マップの構造を瞬時に把握し、それを記憶できる能力をもつ人なら、マップを上手に使いこなして、ゲームを有利に進められるでしょう。