ポーカーでベットする資金はゲームの最中に変動していくため、いつの間にか予想外の金額につり上がってしまうことがあります。
自分自身で持っているチップが、テーブル上で行われている金額に達しないというケースも想定できますが、こういったシチュエーションでも、ゲームを継続するための方法が、「オールイン」です。
オールインを利用できる場面はほかにもあり、逆にライバルをオールインに追い込むための戦略として使ったり、強い自信をもっていることを示すサインとして使ったりすることもできます。
この記事では、ポーカーの対人戦で強い効果を発揮するオールインについて、メリットや注意点、そして発動させると効果的なタイミングなどを詳しくご紹介します。
ポーカーのオールインとは
オールインがどのような制度なのかを一口でいうと、そのゲームの最中に所持しているチップの全額をベットするという戦略です。
その性質上、オールインを1度宣告すると、そのゲームが終了するまでの間は、追加でベットをすることができません。
また、 その段階でベットは完全に終了ということになりますので、ポットに積み上げられていくチップをもらうことも不可能です。
オールインを発動させるタイミングとは
オールインを利用できるシチュエーションは、大きくわけると、以下の3点になります。
- 手持ちのチップが足りなくなってしまったとき
- ライバルに心理戦を仕かけたいとき
- 手札に強い自信をもっているとき
それぞれを詳しくご紹介します。
手持ちのチップが足りなくなってしまったとき
まずは、手持ちのチップが足りずに、ゲームを継続できなかった場合です。
画像引用:トランプスタジアム
この画像ではツーペアが揃っており、勝ちの見込みが強いシチュエーションです。
しかし、ライバルのレイズにより、ベットされた金額は3,000円につり上がってしまいました。
このゲームを続けるためには、少なくとも、ライバルに合わせた3,000円をベットしなければなりません。
ところが、手持ちの資金が足りない場合、3,000円を支払うことができない可能性があります。
せっかくツーペアが揃っていて勝算があるのに、ここでフォールドしてしまうのはもったいないですよね?
そんなときに便利なのが、オールインです。
オールインを選択すると、所持しているすべての金額を投じることで、ゲームを継続することができます。
仮に2,000円の余力しかないという場合、2,000円のオールインで、ゲームの継続が可能になるのです。
資金の問題でゲームを諦めるのが悔しいときは、オールインを使ってピンチを乗り切りましょう。
ライバルに心理戦を仕かけたいとき
自分の手札にあまり自信がなくても、あえてオールインに打って出ることでライバルを疑心暗鬼にさせられるかもしれません。
以下の画面は8のワンペアで、決してプレイヤーが圧倒的に有利とはいえない状況です。
画像引用:トランプスタジアム
こういったシチュエーションであえてオールインを選択すると、ライバルは「この人はかなり強い役を揃えているぞ」というような錯覚をすることがあるのです。
もし相手がKやAのツーペアを持っていたとしても、オールインの圧力に屈して相手を過大評価し、フォールドしてゲームから降りる可能性があります。
これを「ブラフ」といいますが、逆にブラフを見破られてしまった場合は、ライバルからの逆襲を受ける可能性があることも知っておかなければなりません。
無暗にオールインを続けていると、どんな手札でもオールインを仕かけてくるプレイヤーだとバレてしまいますから、ここぞというタイミングで活用することも重要です。
手札に強い自信をもっているとき
ほぼ確実に勝てるという確信をもっているときも、オールインは効果を発揮します。
画像引用:トランプスタジアム
この画面では、9とAという2つの強い数字でツーペアが完成しています。
Jをチェンジすれば、フルハウスを狙うこともできる状況です。
こういったシチュエーションでは、全額を投じて一気に勝負にでてもよいでしょう。
ただし、すぐにオールインを宣言してしまうと、相手が警戒してフォールドする確率が高くなります。
多くの資金を稼ぐためには、多くのプレイヤーにチップを出してもらわなければなりません。
まずはレイズなどのテクニックを使い、より多くのチップを引き出すための工作をすることが大切です。