ポーカーをプレイしたことのある人にとって、ロイヤルストレートフラッシュという役を成立させることは、一種の夢といっても過言ではないでしょう。
競馬で例えると10万馬券を的中させる、麻雀でいえば大三元を引き当てるといった非常に難易度の高い目標であり、長くプレイしていても、一度も達成したことがないという人が大多数を占めています。
成立させた瞬間にほぼ勝利が確定するロイヤルストレートフラッシュですが、これはどのような確率で発生させられる役なのでしょうか?
この記事では、宝くじのような身近に存在する物の当選確率と比較しながら、これを引き当てられる可能性を探っていきます。
ロイヤルストレートフラッシュとは
まず、そもそもポーカーにおけるロイヤルストレートフラッシュとは、どのような役のことなのかを正しく知っておきましょう。
ロイヤルストレートフラッシュが成立するのは、以下の2つの条件を満たしたときに限られます。
- スート(図柄)がすべて揃っている
- 10~Aまでのストレートが成立している
つまり、フラッシュとストレートがいずれも成立しており、 なおかつ10~Aというもっとも強い5枚のトランプで手札を構成させられた場合にのみ達成できる役ということになります。
スートに関しては、5枚のカードがすべて同一であれば、種類は何でも構いません。
ハート、ダイヤ、スペード、クローバーという4種類のスートがありますので、ロイヤルストレートフラッシュには4つの種類があることになります。
ストレートとフラッシュを成立させられる確率
ポーカーをプレイされた経験のある方ならおわかりになるはずですが、ストレートやフラッシュを成立させること自体が、そもそも簡単ではありません。
役が成立する確率についてはこのあと詳しくお伝えしますが、この段階ですでにロイヤルストレートフラッシュを引き当てることが至難の業であることは、おわかりいただけたのではないでしょうか。
具体的に、この2つの役の出現確率を計算すると、以下のような数字になりました。
役の種類 | 確率 |
---|---|
フラッシュ | 0.197% |
ストレート | 0.392% |
いずれも1%を切る確率であり、出現率が極めて低いことがわかります。
この2つの役を成立させただけでも、高い確率でゲームに勝てると判断できますね。
ロイヤルストレートフラッシュが発生する確率を検証!
まず、52枚のトランプの中から無作為に5枚のカードを選んだとき、その組み合わせの総数は2,598,960通りにもおよびます。
この組み合わせ数からロイヤルストレートフラッシュを引き当てる可能性を求める場合は、以下のような計算式を用いることになります。
ロイヤルストレートフラッシュの組み合わせ(4)÷すべての組み合わせ(2,598,960)×100
この結果、以下の確率で役を成立させられることがわかります。
- 約65万分の1(0.00015%)
気が遠くなるような数字ですね。
65万ゲームに1度の割合でしか発生しないという計算です。
いくらポーカーを繰り返しても、ロイヤルストレートフラッシュを引き当てることができない理由はここにあります。
自分自身で達成させるどころか、ほかのプレイヤーが達成させる瞬間を見ることすら難しいのです。