競馬を予想する際の参考資料として活躍してくれるのが、競馬新聞です。
スポーツ新聞の競馬欄にも細かいデータが掲載されていますが、より深く重要なデータや情報が満載の競馬新聞を欠かさず買い、最新情報を仕入れているという方も多いのではないでしょうか。
競馬新聞は2021年8月時点で、電子版専用のものを含めると8紙あり、それぞれ特徴が異なります。
そこで気になるのが、各紙の「予想的中率」ではないでしょうか。
競馬新聞の予想は信頼できるのかどうか、各紙の特徴とあわせて詳しくチェックしていきましょう。
競馬新聞8紙の的中率をご紹介
競馬の大手攻略サイト「うまめし.com」によると、2019年時点の競馬新聞各社の予想的中率と回収率は、以下のとおりでした。
新聞名 | 的中率 | 回収率 |
---|---|---|
競馬エイト | 26.1% | 73.2% |
競馬ブック | 29.3% | 87.3% |
研究ニュース | 24.4% | 62.4% |
優馬 | 21.9% | 52.9% |
馬三郎 | 16.7% | 46.5% |
勝馬 | 33.3% | 69.2% |
競友 | 33.3% | 76.7% |
日刊競馬 | 41.7% | 93.3% |
※引用:うまめし.com「よく当たる競馬新聞ランキング」
データの注意点として、集計数にばらつきがあることを挙げられます。
馬三郎以下の競馬新聞はいずれも規模が小さく、サンプルが少ないため、正確なデータを反映できているとはいえません。
たとえば「日刊競馬」は12レースの結果を集計したデータなので、全国紙と比べるとデータの正確性が下がることに注意しましょう。
前提条件として競馬の還元率は約75%
先ほどご紹介した的中率は高いと判断すべきなのか、それとも低いと判断すべきなのかを考慮する際に利用できる数値に「還元率」があります。
還元率とは、賭け金に対してリターンとして見込める金額の理想値で、JRAの還元率は「75%」です。
つまり、回収率が75%を上回っている、あるいは75%に近付いている競馬新聞なら、平均以上の成績を残していると考えて問題ありません。
全国紙として多くのレースをカバーしている競馬エイトは73.2%、競馬ブックは87.3%という回収率を記録しているため、信頼できる競馬新聞といえるでしょう。
次の項目からは、現在利用できる競馬新聞8紙の基本情報や特徴を解説します。
競馬エイト
画像引用:競馬エイト公式サイトノ
産経新聞社が発行する競馬エイトは、JRA主催の全レースを対象に予想を行っています。
1971年創刊という圧倒的な歴史をもち、一面と終面がオールカラーで見やすく作られていることが特徴です。
概要を表にまとめました。
価格 | 500円~800円 |
---|---|
媒体 | 紙面、電子版、コンビニプリント |
発売日 | 毎週中央競馬開催日の前日夕刻 |
販売所 | 全国主要駅売店、コンビニ、競馬場、WINS |
的中率 | 26.1% |
競馬エイトの記者は「トラックマン」と呼ばれており、調教スタンドからタイムを計測する「時計班」と、厩舎を回って調子を取材する「想定班」にわかれます。
「みんなのKEIBA」出演歴が豊富な松本ヒロシ氏など、回収率の高さで知られる記者をそろえていることが特徴です。