300円が1億、5億、7億円に!
可能性でいえばゼロではない、夢にあふれる「宝くじ」。
しかし、当たり前ながら、高額当選者は一握りのなかのさらに一握りです。
こういってしまうと元も子も夢もありませんが、宝くじはほぼ「当たりません」。
買うとしても、当たらないものと考えておいたほうが健全です。
今回の記事では、宝くじの実態について、実際の当選確率や当たらない理由を徹底的に解説します。
また、宝くじよりも当たりやすいオススメギャンブルについてもご紹介していますので、「ほかになにか方法はないの?」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
宝くじはどうして当たらない?その理由は?
冒頭で「宝くじは当たらない」と断言してしまいましたが、なぜそういい切れるのか。
それは、当選確率と還元率を見れば明らかです。
夢を壊してしまいかねないため恐縮ですが、無理をしてでも読み進めてください…!
1億円でさえ福岡県民に1人しか当選しない「当選確率」
宝くじの当たり本数は、全体のくじ数と比べてごくごくわずかです。
具体的な当選確率、数字を見てみるとその可能性の低さが浮き彫りになります。
【宝くじの当選確率(当選額1億円以上)】
宝くじの種類 | 総数 | 等級 | 当選額 | 本数 | 当選確率 |
---|---|---|---|---|---|
バレンタインジャンボ | 1.2億枚 | 1等 | 2億円 | 12本 | 1,000万分の1 |
ドリームジャンボ | 1.2億枚 | 1等 | 3億円 | 12本 | 1,000万分の1 |
1等前後賞 | 1億円 | 24本 | 500万分の1 | ||
サマージャンボ | 2.1億枚 | 1等 | 5億円 | 21本 | 1,000万分の1 |
1等前後賞 | 1億円 | 42本 | 500万分の1 | ||
ハロウィンジャンボ | 1.1億枚 | 1等 | 3億円 | 11本 | 1,000万分の1 |
1等前後賞 | 1億円 | 22本 | 500万分の1 | ||
年末ジャンボ | 4.6億枚 | 1等 | 7億円 | 23本 | 2,000万分の1 |
1等前後賞 | 1.5億円 | 46本 | 1,000万分の1 |
参考:宝くじ公式サイト
ご覧のとおり、とてもではありませんが、現実的な数字ではありませんよね。
7億円や5億円はまだしも、1億円の当選確率でも500万分の1。
総人口約510万人の福岡県民全員が購入したとしても、1人しか当たらない確率です。
「そんなに高額な当選は狙っていないよ!」という声も聞こえてきそうですが、わかりました。
それでは、1,000万円以上の当選確率も見てみましょう。
【宝くじの当選確率(当選額1,000万円以上)】
宝くじの種類 | 総数 | 等級 | 当選額 | 本数 | 当選確率 |
---|---|---|---|---|---|
バレンタインジャンボ | 1.2億枚 | 1等前後賞 | 5,000万円 | 24本 | 500万分の1 |
バレンタインジャンボミニ | 5,000万枚 | 1等 | 2,000万円 | 25本 | 200万分の1 |
ドリームジャンボ | 1.2億枚 | 2等 | 1,000万円 | 36本 | 約333万分の1 |
ドリームジャンボミニ | 6,000万枚 | 1等 | 1,000万円 | 60本 | 100万分の1 |
サマージャンボ | 2.1億枚 | 2等 | 1,000万円 | 42本 | 500万分の1 |
サマージャンボミニ | 8,000万枚 | 1等 | 1,000万円 | 80本 | 100万分の1 |
ハロウィンジャンボミニ | 5,000万枚 | 1等 | 1,000万円 | 50本 | 100万分の1 |
年末ジャンボ | 4.6億枚 | 2等 | 1,000万円 | 69本 | 約666万分の1 |
年末ジャンボミニ | 1.8億枚 | 1等 | 3,000万円 | 72本 | 250万分の1 |
1等前後賞 | 1,000万円 | 144本 | 125万分の1 |
参考:宝くじ公式サイト
だいたい100万〜200万分の1、宝くじの種類によっては、もっと低い確率のものもありますね。
厳しいようですが、これが現実です。
買った時点で半分以上負けの「還元率」
上記では確率の話をしましたが、宝くじが当たらない理由は、「運が悪いから」ではありません。
もちろん高額当選者が豪運の持ち主であることに間違いはないのですが、そもそも宝くじは「高額当選者をつくる」ものではなく「収益をあげる」ためのものです。
宝くじの収益は、地方自治体の公共事業や、社会貢献のための費用にあてられます。
宝くじの販売元(地方自治体)がいくら儲けるのか、つまり購入者にいくら当選金として還元されるのかの「還元率」でも、当たりにくさがわかります。
さて、実際の還元率についてですが、宝くじの還元率は「46.5%」。
つまり、たとえば10万円分宝くじを購入したとすると、46,500円還っていれば、そもそも上々ということなのです。
当然ハズレくじがあるので、現実はそれ以下になってしまう場合がほとんど。
シビアですが、宝くじは仕組みとして、購入者が負けるようにできているのです。
それでは、「宝くじ以外の還元率はどうなのか」となりますが、残念ながら宝くじの還元率は、ほかのギャンブルと比べても最低レベル。
競馬・競艇・競輪・オートレースなど公営ギャンブルの還元率は、以下のようになっています。
【公営ギャンブル還元率】
種類 | 競馬 | 競艇 | 競輪 | オートレース |
---|---|---|---|---|
還元率 | 74.1% | 74.8% | 75.0% | 74.8% |
参考:総務省
宝くじよりおおよそ30%ほど高くなっており、公営ギャンブルのほうがまだ損をしにくいといえます。
宝くじは当たらないのが当然!運試し程度の購入が吉!
「高額当選をしたら…」と期待が膨らめば膨らむほど、はずれてしまったときのショックは大きいもの。
ここまで述べてきたように、宝くじはそもそも「当たらないもの」として、運試し程度の気持ちで購入したほうが健全です。
間違っても、生活に影響するほどの額をつぎ込まないように!
結果が出るまで気が気でなくなり、常にイライラ、仕事も手につかなくなってしまいますよ。
また、ちまたでよく聞く「宝くじが当たりやすくなる〇〇!」という情報も、鵜呑みにしてはいけません。
宝くじの当たりの数は決まっており、当選番号もランダムであることから、どこの販売所で買っても、どこに保管をしても当選確率は同じ。
「連番で買えば」「バラで買えば」などの買い方で変わるものでもありません。
「当たると思わないで買ったら当選した」なんて、コツ(?)とさえいえるか微妙なスピリチュアル話もありますが、そのような情報を探している時点で、期待してしまっていますよね。