2018年にスタートした「Mリーグ」は、麻雀のトッププロが企業チームに加入して団体戦を行うという、日本国内で最高峰として位置付けられているリーグです。
Mリーグの試合はABEMAなどで全試合がライブ中継されており、その注目度は高まり続けています。
しかし、麻雀という競技の特性上、一般のニュースなどでMリーグが話題になることはあまりありません。
そこでこの記事では、Mリーグの魅力や見どころを徹底解説しました。
10月開幕予定である2021シーズンの展望も交えながら、Mリーグの楽しさを解説します。
Mリーグとは
画像引用:Mリーグ公式サイト
Mリーグとは、麻雀のトッププロが集まって団体戦を戦うナショナルリーグです。
麻雀は基本的に個人戦で行うものですが、Mリーグは選手が特定のチームに在籍して団体戦を行います。
各選手は参加企業とプロ契約を結んでおり、「Mリーガー」としてスターダムを駆け上がる選手もいるほどです。
Mリーグの試合は「ABEMA」で全試合がライブ中継されるため、誰でも気軽に視聴できます。
ABEMAやU-NEXTといった動画配信サイトでは、2018シーズンまでに行われた過去の試合が有料配信されているので、今からでもこれまでの流れを完璧に振り返ることが可能ですよ。
Mリーグに参戦しているのは8企業
画像引用:Mリーグ公式サイト
2021年時点では、全部で8つの企業がMリーグに参戦しています。
一覧表を見ると、一流企業がズラリと並んでいることがわかり、今後はさらに注目度が高まる可能性もありそうです。
参加企業のチーム名をまとめておきましょう。
企業名 | チーム名 | 2020シーズン成績 |
---|---|---|
博報堂 | 赤坂ドリブンズ | 4位 |
テレビ朝日 | EX風林火山 | 優勝 |
KADOKAWA | KADOKAWAサクラナイツ | 2位 |
KONAMI | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 5位 |
サイバーエージェント | 渋谷ABEMAS | 3位 |
セガサミー | セガサミーフェニックス | 8位 |
電通 | TEAM RAIDEN/雷電 | 6位 |
U-NEXT | U-NEXT Pirates | 7位 |
チーム数が限られていることもあり、サッカーのJリーグのような昇格・降格制度はありません。
しかし、後述する「選手の入れ替え制度」といったドラマチックなレギュレーションが設けられているため、選手たちの人間ドラマも、目の当たりにできますよ。
Mリーグのルールやレギュレーションを解説
Mリーグのルールはとても細かく取り決められているため、詳細は公式ホームページをご覧ください。
この項目では、とくに重要なポイントとなるルールとレギュレーションだけをピックアップしてご紹介します。
- 1卓4人で行う東南戦で、5萬・5筒・5索の各1枚を赤牌とする
- 一般社団法人Mリーグ機構により認定された人物が審判を務める
- 途中流局、飛びはいずれもなし
- テンパイ料は場に3,000点、積み棒は300点
- 25,000点もちでスタートする
- 順位点は1位50,000点、2位10,000点、3位-10,000点、4位-30,000点とする
- 2シーズン連続でファイナル進出を逃した場合、最低1名の選手入れ替えを義務とする
また、採用されるアガリ役は、以下にまとめたとおりです。
1ハン役 | 門前清自摸和、立直、一発、役牌、平和、断么九、一盃口、海底摸月、河低撈魚、槍槓、嶺上開花 |
---|---|
2ハン役 | ダブル立直、ダブ東、ダブ南、対々和、三暗刻、三色同刻、三槓子、小三元、混老頭、三色同順、一機通貫、混全帯么九、七対子 |
3ハン役 | 二盃口、混一色、純全帯么九 |
6ハン役 | 清一色 |
役満 | 天和、地和、国士無双、四暗刻、大三元、字一色、緑一色、小四喜、大四喜、清老頭、四槓子、九蓮宝燈 |
優勝賞金は5000万円、個人への年俸は400万円が保証される
Mリーグは、東京都港区の浜松町駅近くにある「Mリーグスタジオ」で行われます。
現在は新型コロナウイルスの影響によりチケット販売が見合わされていますが、一部の試合はパブリックビューイングが実施されるほどの盛り上がりで、優勝賞金は5000万円と超高額です。
選手に対しては、最低年俸として400万円が保証されています。
Mリーガーになること、Mリーガーでい続けることが、選手にとってのステータスであることがわかりますね。
一方で、八百長防止の観点から、賭博行為への加担は強く禁じられており、違反した場合は、即解雇などの厳罰に処されます。
Mリーグを応援する5つの魅力とメリット
Mリーグにはたくさんの魅力が備わっていますが、とくに以下の5点には要注目です。
- スポーツ中継のような感覚で試合を見守れる
- 推しのチームや選手を全力で応援できる
- 自分自身のレベルアップにつなげられる
- パブリックビューイングで仲間を見つけられる
- 普及すればスポーツとして麻雀の地位を向上させられる
それぞれの項目を、詳しく解説しましょう。
スポーツ中継のような感覚で試合を見守れる
麻雀は頭脳を使ったスポーツと評されることがありますが、まさにそのことを実感できる場が、Mリーグです。
超人的な判断力でスピーディーに進められていくゲーム展開は、素人が見ていても唸ってしまうほど。
スポーツ中継を見ているような感覚で、麻雀を楽しめるはずです。
Mリーグ2021シーズンは2021年10月に開幕し、翌5月に閉幕する予定です。
ABEMAでは全試合がライブ中継される予定なので、開幕後は忘れずにチェックしてみましょう。
推しのチームや選手を全力で応援できる
Mリーグには8つのチームが加盟していて、各チームには男女混合で4名ずつ、合計で32人のMリーガーが所属しています。
このなかから好きなチームを探したり、推しの選手を見つけたりして、全力で応援できることもMリーグをサポートする楽しみのひとつです。
Mリーグでは公式の応援グッズも販売しているので、グッズを集めながら応援するのもいいですね。
画像引用:Mリーグ公式サイト
これは、前年度優勝チームであるEX風林火山の応援グッズの一部です。
マスクにチームTシャツ、選手個人のグッズまで、多くのアイテムが揃っています。
全参加チームのオリジナルグッズは、Mリーグのオンラインストアから購入できますよ。
自分自身のレベルアップにつなげられる
Mリーグに参戦している選手は、全員が選び抜かれたトッププロばかりです。
超一流のテクニックをもった選手同士の白熱したバトルを参考に研究すれば、自分自身の麻雀レベルをアップさせることも不可能ではありません。
Mリーガーから学んだ技術は雀荘などで生かせますし、オンライン麻雀の「DORA麻雀」に生かすこともできます。
DORA麻雀では、賞金総額数百ドル以上というビッグトーナメントを連日のように開催しているので、趣味の麻雀を使って職業にかえることも、夢ではありません。
パブリックビューイングで仲間を見つけられる
画像引用:Mリーグ公式サイト
新型コロナウイルスの影響により、現在は大規模なイベント開催が見合わされていますが、Mリーグでは、定期的にパブリックビューイングなどのイベントを実施中です。
この画像は、2019年12月にEXシアター六本木で開催された「Mリーグ プレミアムナイト」の様子で、約900人の観客が集まりました。
麻雀はほんの数人で盛り上がるゲームとして認識されていましたが、Mリーグの登場によって、状況は一変しています。
多くの仲間たちと一緒に盛り上がれるスポーツのような存在に進化しており、ここから新しい麻雀仲間を見つけられるかもしれません。
普及すればスポーツとして麻雀の地位を向上させられる
麻雀は賭け事として見られることも多く、どちらかといえばネガティブな趣味として捉えられる時代が続いてきました。
そのせいで「麻雀が趣味だと言い出しにくい」「友達を麻雀に誘いにくくてつまらない」といった悩みをもつ方は多いかもしれません。
Mリーグは、そんな世間一般からの麻雀に対するイメージを覆すポテンシャルを秘めています。
Mリーグの知名度が上がり、麻雀ファン以外にも認知されるようになれば、麻雀はスポーツとしてその地位を向上させられるでしょう。
Mリーグを応援することが、麻雀の普及と発展への貢献にもつながるのです。