「カジノに興味はありますか?」
大阪の街中でそんな言葉をかけられたら、その相手が見知らぬ人だったとしても、つい話を聞いてみようという気持ちになるかもしれません。
しかし、これは闇カジノへの誘いであり、うかつに乗ると、賭博罪で逮捕される可能性があります。
普通に暮らしていると縁がないようにも思える裏カジノですが、実は意外にも身近なところに潜んでいるため、要注意です。
今回は、大阪府内における過去の摘発事例をチェックして、どういった場所に裏カジノがあるのかを解説しました。
裏カジノに立ち入るリスクとあわせて見ていきましょう。
大阪で闇カジノ(裏カジノ)がある場所とは?
大阪には裏カジノがあるという噂を聞いた人は多いかもしれませんが、実際に裏カジノがどんな場所にあるのか知っているという人は少ないはずです。
現在の状況については不透明ですが、摘発事例を見ると、たしかに大阪には多くの裏カジノがあることがわかりました。
どんな場所に裏カジノがあったのか、見てみましょう。
摘発事例が多いのは大阪市中央区
大阪における裏カジノの摘発事例がとくに多いのは、中央区です。
中央区といえば「ミナミ」「大阪城」「道頓堀川」が有名で、多くの観光客が押し寄せる屈指の歓楽街でもあります。
過去数年間で摘発された闇カジノの実例を、いくつかまとめました。
2012年:東心斎橋の摘発事例
2012年11月16日、大阪市中央区東心斎橋の雑居ビルにあるルーレット賭博店「Body Talk」が摘発され、従業員3人と客3人が逮捕されています。
この店は3年ほど違法な営業を続けており、1日平均70万円の売上があったそうです。
この摘発事例は、客側も逮捕されるリスクがあることを示す例にもなっています。
2014年:宗右衛門町の摘発事例
2014年5月13日、中央区宗右衛門町の雑居ビルにあるインターネットカジノ店が摘発され、店の経営者と従業員の男女3人、そして客4人が現行犯逮捕されました。
この店に看板はなく、出入り口を二重扉にするなど、摘発逃れの対策をしていたとのことです。
営業はわずか3ヶ月程度でしたが、店側の利益は合計で3,000万円を超えていたとされます。
2017年:ミナミの摘発事例
2017年6月26日、ミナミの雑居ビルで営業を続けていた闇カジノが摘発され、経営者と店員合わせて10人、客の男女14人が賭博容疑で逮捕されました。
この事件では、約170人体制という大がかりな捜索がおこなわれており、大阪府警が本気で闇カジノを撲滅させようと意気込んでいることがわかります。
そのほかの地域でも摘発事例がある
大阪における闇カジノの摘発事例は中央区が中心ですが、それ以外の場所でも摘発された事例はいくつか認められます。
具体的には淀川区の西中島や都島区、浪速区などがあり、心斎橋などの中心的なエリア以外にも闇カジノの罠が潜んでいる様子です。
カジノがある場所は雑居ビルの一室が大半
ここまでの摘発事例をまとめていくと、カジノがある場所は、雑居ビルの一室というパターンが大半です。
看板などは表に出さないケースが多く、一見すると、何のお店があるのかわからない場所に出店しています。
そのため、何の情報ももっていない状態でお店にたどり着くことは、まず不可能といえるでしょう。
お店は二重扉にしていたり、カメラを使って24時間態勢で入口を監視していたりなど、摘発を逃れるための対策もおこなわれています。
しかし最終的には利用者によるタレコミや、警察の内偵捜査によって場所が特定され、摘発・逮捕に至るようです。
大阪で闇カジノ(裏カジノ)を見つける方法
あらかじめお断りしておきますが、闇カジノを利用することは違法であり、闇カジノを利用することには断固として反対です。
この項目では、あくまでも参考情報として、闇カジノの利用客が、どのようにお店の場所を知っているのかを解説します。
前述したように利用客の逮捕例も多く、トラブルに巻き込まれるリスクが高いため、実際に闇カジノを探すのはやめましょう。
キャッチがきっかけで場所を知るケースが多い
大阪で闇カジノの場所を知るパターンとして多いのは、街中でキャッチを受けて案内されるというものです。
「カジノに興味ありますか?」「儲かるお店ありますよ」などといった文句で誘われ、ついて行くとそこが闇カジノだったというパターンが目立ちます。
このような事情も、繁華街に近い中央区に闇カジノが多い理由のひとつです。
利用者からの紹介で入店できることも
もうひとつの入店パターンとなるのが、すでに闇カジノを利用している人からの紹介です。
店舗側としては、頻繁にお店を訪れている人からの紹介であれば受け入れやすく、入会を認めるパターンが見受けられます。
とくに経営状況が厳しい闇カジノは、既存会員からの紹介を快く受け入れるでしょう。
いきなり闇カジノを訪れても入店を断られる可能性が高い
SNSなどで闇カジノの場所に関する情報が出回ることがありますが、いきなり闇カジノを訪れても、入店できない可能性が高いです。
キャッチや紹介以外の顧客が入り込むことを警戒する闇カジノが多く、玄関先で門前払いされることになるでしょう。
また、インターネット上に詳しい住所がリークされるようになれば、その頃には闇カジノは別の場所へと移転していることが普通です。
噂の現場まで出かけたとしても無駄足になる可能性が高いですし、トラブルを避けるためにも、興味本位で闇カジノに近付かないようにしましょう。