インカジ(裏カジノ、闇カジノ)は、日本全国にあるといわれています。
東京都内で有名な地域といえば、やはり新宿・歌舞伎町でしょう。
「ガジロー」をはじめ、摘発によって解体されたインカジも実在しており、今もなお裏で営業を続けているインカジは多い様子です。
今回はインカジではどのような作法で遊ぶのか、どのように運営されているのか、そしてどんな危険性があるのかをまとめました。
第一にインカジで遊ぶことは違法なので、興味本位だとしても、参加してはいけません。
今すぐカジノで遊びたい場合の対案も交えながら、日本のカジノ事情を解説します。
インカジが歌舞伎町にあるって本当?
非合法な状態で営業しているカジノのことを、インカジといいます。
「闇カジノ」「裏カジノ」あるいは「地下カジノ」と呼ばれることもありますが、いずれも違法です。
そんなインカジが歌舞伎町にあるという噂が実しやかにささやかれていますが、本当なのでしょうか?
インカジの実態に迫ってみましょう。
「グラフ」や「ガジロー」のように摘発された事例は多い
新宿・歌舞伎町といえば日本有数の歓楽街として知られ、コロナ禍でも多くの人々が集まっています。
「龍が如く」の舞台としても知られているように、アングラな世界がはびこる街でもありますね。
そんな歌舞伎町にインカジがあるという噂は、少なくとも数年前までの話なら、事実です。
歌舞伎町ではインカジの摘発事例が相次いでおり、最近では2020年7月にインターネットカジノ店「グーグル」が摘発され、常習賭博の疑いで、関係者ら7人が逮捕されています。
この店の会員は約800人とされ、わずか2ヶ月間で約1億5千万円を売り上げていたと報道されました。
そのほかにも、2014年11月に摘発された「グラフ」という店では客の男女7人が逮捕されていますし、「フラワー」「ガジロー」といったインカジが摘発・解体したこともインターネット上で話題になっています。
歌舞伎町におけるインカジの摘発事例は多く、たくさんの逮捕者が出ていることも事実です。
歌舞伎町には今でも目立たない場所にインカジがあるとされている
インカジは違法なので、存在したとしても、住所を公にすることはありません。
そのため、たしかな情報ではないものの、現在も歌舞伎町周辺には営業中のインカジがあるとされています。
摘発を逃れるために場所を転々とすることが普通で、店名や店の場所を知る方法は限定的です。
インカジは「バーの裏口」といった映画の世界のような場所にあることもあれば、「インターネットカフェ」を装っていたり、「マンションの一室」が使われたりすることもあります。
集客方法としては路上でのキャッチが主で、声をかけられてついて行くとそこがインカジだった、という事例もあるようです。
営業時間は主に夕方~夜間
インカジの営業時間は、主に夕方~夜間とされています。
仕事が終わった後の会社員をターゲットにした時間帯と見て間違いないでしょう。
闇カジノというと、深夜に開かれているようなイメージがありますが、実際は22時頃には閉店となるケースが多いようです。
インカジの求人情報はあるのか
運営側も摘発を警戒しているため、求人情報サイトなどに従業員の募集広告が掲載されることはまずありません。
ただ、まれに「インターネットカフェの求人を見つけて面接を受けてみたらインカジだった」ということもあるようです。
中には面接で怪しさに気づいていたが、「給料の良さから働き続けてしまった」という方も。
インカジで働くと、時給1,800~2,500円がもらえるといわれています。
平均的な正社員の時給1,900円と同等かそれ以上で、インカジ店員の給料は高額なことがわかるでしょう。
しかし、給料がいいぶん、警察に摘発された場合、「常習賭博」の罪で捕まるというリスクがあります。
実際に2023年2月には、歌舞伎町のインカジ「SEXY」の従業員8人が現行犯逮捕された事例も。
さらに、罪が認められれば3年以下の懲役に処されます。
今後の人生を棒に振りかねないので、面接で怪しさを感じたら引き返すか、警察に相談するようにしましょう。
歌舞伎町のインカジで遊ぶ際の作法とは
シンガポールやラスベガスにあるカジノとは違い、日本にあるインカジはすべて違法です。
そのため、遊び方や作法も本場のカジノとは異なります。
これはあくまでも社会勉強としての話であり、インカジの利用を推奨するものではないとあらかじめお断りした上で、インカジはどのような作法で遊ぶものなのかを解説しましょう。
インターネットカフェのような形態で運営されている
典型的な闇の世界といった雰囲気を出すインカジも存在していますが、現代のインカジは、どちらかといえば明るい雰囲気で、インターネットカフェと変わらない雰囲気といわれています。
オンラインカジノを利用して賭ける形式のインカジの場合、パソコンが設置されたブースでゲームをするというのが基本的なスタイルです。
驚くべきことに、インカジでは軽食やドリンクのサービスがある場合も多いそうで、無料でドリンクバーを利用できるといった情報もインターネット上で見かけます。
インカジは我々が想像しているよりもずっと身近なところにあるため、それだけに軽い気持ちで入店しないよう、注意する必要があるのです。
身分証のチェックが必要になる場合もある
インカジは警察関係者の内偵調査を警戒するため、顧客に実名で会員登録をさせ、個人情報を管理しようとします。
前述した「グーグル」も約800人の会員情報を保有していたように、会員であることを証明するための身分証を提示しなければ、入店できないというケースも少なくありません。
身分証の提示は、インカジの利用客にとって、リスキーな行動でもあります。
免許証の場合は顔写真とともに住所や本名を明かすことになるため、お店が摘発された場合、インカジを利用していた事実が警察にバレてしまうのです。
それだけではなく、インカジからの脅し・ゆすりのネタにされる可能性もあります。
遊べるゲームはバカラやスロットが中心
インカジで遊べるゲームは、ごく少数です。
オンラインカジノを利用する形式のインカジはスロットが、ディーラーが仕切っている形式のインカジは、バカラが主流であるようです。
合法的なカジノとは違い、インカジは利用できるスペースが限られているため、多くのゲームを提供することができないのでしょう。
賭け金は数十円~数万円が相場
賭け金として使われる金額の相場は、一回あたり数十円~数万円が相場です。
バカラの場合は現金をチップに交換してから遊ぶ場合が多く、雰囲気としては、リアルカジノに似ています。
スロットの場合は現金を直接投入する場所があり、パチンコ店とほとんど変わりません。
換金はその場でおこなえるものの条件がつく
パチンコ店の場合は「三店方式」が採用されているため、店内での換金はできません。
これは、賭博罪の成立を回避するためにとられている対策ですが、存在自体が違法なインカジはそもそも無法状態であるため、勝った場合の換金は、その場でおこなえます。
ただし、換金するためには条件がつくことも多いようです。
「1万円以上から」「3万円以上から」といった条件がつく場合、換金するための最低額を満たすまでは、たとえ勝っていたとしても換金ができません。
このように運営側有利な規約がつくことも、インカジの特徴のひとつです。