「オンラインカジノがOKならインカジもOKじゃない?」「闇カジノって運営する人が違法なだけで、利用者は罪にならないんでしょ?」と考えている人は多いかもしれません。
しかし、結論としてインカジは利用者も逮捕されていますし、合法なオンラインカジノとはまったく異なるものです。
今回は、どうしてインカジが違法で危険なのかを解説した上で、アロハシャークのように合法的なオンラインカジノとの違いを説明します。
オンラインカジノがなぜ合法なのかも解説するので、ゲームに参加することをためらっている人も、ぜひご一読ください。
インカジは運営する側も、利用する側も違法
結論から先にお伝えすると、インカジは運営する側も利用する側も、違法です。
最近では関係者の摘発が相次いでおり、大きな問題になっています。
賭博罪は胴元だけでなく利用客にも適用され、実際に利用客が逮捕された事例も。
インカジはなぜ違法で、どのような危険が潜んでいるのか、まずはこの項目で詳しく解説しましょう。
歌舞伎町では複数のインカジが摘発されている
夜の街として有名な歌舞伎町には、多くのインカジがあります。
昨今は運営の摘発が相次いでおり、ニュースにもなっていますよね。
記憶に新しいのは、2020年から2023年に事件になった次の3件ではないでしょうか。
- 2020年7月:インターネットカジノ「グーグル」摘発事例
- 2021年10月:インターネットカジノ「キャンディ」摘発事例
- 2023年2月:インターネットカジノ「SEXY」摘発事例
これらすべて億を超えた売上を記録しており、かなりの利益を出していますが、常習賭博容疑で関係者が逮捕されています。
これは刑法186条2項「賭博場開帳等図利罪」によるものです。
自分の利益を図るために賭博場を開設し、運営することは禁止されており、違反すると3月以上5年以下の懲役刑が下されます。
詳しく知りたい方はこちらの記事で解説しているので、ご覧ください。
インカジに参加した人も賭博で罰せられる
「賭博は開いている人が悪くて、参加する人は罰せられない」と考える人もいますが、これは大きな誤解です。
賭博は刑法によって禁じられており、参加者にも適用されるため注意しましょう。
以下は刑法の「賭博及び富くじに関する罪」からの抜粋です。
第185条
賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する。
第186条
常習として賭博をした者は、3年以下の懲役に処する。
第187条
くじを授受した者は、20万円以下の罰金又は科料に処する。
185条には、賭博をした者=利用客に対しても、50万円以下の罰金又は科料に処するとあります。
常習性が認められた場合はさらに罪が重くなり、懲役刑に処される可能性もあるのです。
また、インカジで勝ったお金が富くじによる利益と認められれば、20万円以下の罰金刑も追加されます。
実際に利用客が捕まったケースもある
「罪になったとしても実際には逮捕されないんでしょ?」と考えているかもしれませんが、実際に利用客が逮捕されたケースはたくさんあります。
摘発された現場に居合わせた場合、運営者とあわせて利用客が逮捕される確率は高いですし、その場にいなかったとしても、顧客リストから身元が特定される可能性があるのです。
実際に、いくつかの逮捕例を見てみましょう。
2020年5月、愛知県にある闇カジノが摘発され、賭博開帳図利の疑いで店の経営者ら従業員11人が逮捕される事件が起こりました。
このときインカジに居合わせた客の男女12人も、従業員と合わせて現行犯逮捕されたことが、共同通信の報道でわかっています。
なお、店の売上は、暴力団の資金源になっていたようです。
2021年6月には、東京・六本木にあるタワーマンションの一室で開かれていた闇カジノが摘発されています。
このケースでも客の男女2人が賭博容疑で逮捕されたと朝日新聞が報じました。
このインカジは口コミで集客をしていたと見られており、店長は「カジノスクールだった」と主張しているとのことです。
これは氷山の一角で、インカジを利用して逮捕された人は、ほかにも大勢います。
上記の2件では利用客が実名報道されることはありませんでしたが、逮捕によって受けた社会的なダメージはとても大きいはずですし、ちょっとした気の迷いが人生を破滅させるリスクもあるのです。
違法性だけじゃない!インカジは犯罪の温床になることも
このように利用客も逮捕されるリスクのあるインカジですが、危険なのは賭博罪による違法性だけではありません。
前述した愛知県の事例からもわかるように、インカジの運営には暴力団が絡んでいる可能性があります。そのため、賭博以外の犯罪の温床になるケースも珍しくないのです。
たとえば「入店には身分証の提示が必要」と言われた場合、顔写真や住所、本名といった個人情報がインカジの運営者に伝わります。
この個人情報をネタに、ゆすり・たかりの被害に遭う可能性がありますし、特殊詐欺などに使われる名簿のリストに載ってしまう可能性もあるでしょう。
存在そのものが違法な場所なので、ゲームではイカサマをされるかもしれません。
そのことを指摘した際、裏に暴力団がいるとしたらどうなるでしょうか。
納得するまで力ずくで脅されるリスクがある上、自分自身も犯罪に加担した以上、警察に相談・通報することも困難です。
住所・指名といった個人情報を握られていれば、家族にまで危険が及ぶ可能性も否定できません。
勤務先を特定されて、嫌がらせをされる場合もあります。
このようにさまざまなトラブルに巻き込まれるリスクも潜んでおり、インカジには出入りすること自体が危険なのです。
インカジとオンラインカジノはどう違うのか仕組みを解説
インカジとオンカジ(オンラインカジノ)は、名前が似ていることもあって混同されがちです。
しかし「合法か違法か」という決定的ともいえる問題を筆頭に、この2つにはさまざまな仕組みの違いがあります。
インカジとオンラインカジノの相違点を、4つのポイントにまとめました。
合法か違法か
インカジとオンラインカジノの決定的な違いとなるのが「合法か違法か」というものです。
インカジは違法ですが、オンラインカジノは合法的に運営されています。
大多数のオンラインカジノがカジノ合法国で運営されているため、サイトを運営することが違法にあたらないのです。
オンラインカジノの合法性を裏付ける要素は、たくさんあります。
たとえば、サッカー日本代表FWの南野巧選手がプレーするイングランド・プレミアリーグには、ロンドンを本拠地とするウエストハム・ユナイテッドというチームがありますが、このチームのメインスポンサーは、オンラインカジノの「betway」が務めています。
画像引用:officialwesthamstore
ウエストハムは決して強豪とはいえませんが、イングランドで伝統のある名門チームのひとつです。
イギリスのエリザベス女王や、アメリカの元大統領バラク・オバマさんは、ウエストハムのファンといわれています。
そうした格式高いファンを抱えるサッカーチームがスポンサーに選ばれるほど、少なくとも海外におけるオンラインカジノは、社会的に認められた存在なのです。
ライセンスをもっているかどうか
インカジは「闇カジノ」といわれることがあるように、ライセンスや第三者機関による認証を受けずに開かれている裏カジノです。
一方のオンラインカジノを運営するためには、第三者機関が発行するライセンスが必須であり、ライセンスを保有していなければ、サイトの運営が認められません。
換金(出金)方法が違う
インカジはパチンコ店などとは違い、ゲームに勝った場合は、その場でチップを現金へと換金します。
この際に手数料がとられたり、一定額以上のチップでなければ換金が認められなかったりすることもあり、トラブルの原因になるケースも少なくありません。
一方のオンラインカジノは、原則として、銀行送金や電子決済サービスを使って出金します。
これを可能にするためには、金融機関からの認証が必要です。
オンラインカジノは正式に登記した会社によって運営されているため、金融機関を通じた出金ができますし、クレジットカードからの入金もできます。
遊べる場所が違う
インカジはバーの裏口やマンションの一室、インターネットカフェを装った店舗などさまざまな場所にあります。
共通しているのは「実店舗」という点であり、密室のなかでゲームがおこなわれていることが特徴です。
トラブルがあった際は簡単に逃げられませんし、3密状態でコロナに感染するリスクもあります。
オンラインカジノは、通信環境がある場所なら、どこからでも楽しめるカジノです。
自宅からはもちろん、アロハシャークのようにスマホ対応済みのサイトなら外出先からでも遊べます。
また、24時間いつでもアクセスできるため、都合のいい時間を選んで遊べることも、インカジとは違ったメリットです。
ゲームの種類が違う
インカジはお店の規模が小さく、たくさんのテーブルを設置するゆとりがありません。
そのため、遊べるテーブルゲームはバカラやルーレットなど、ごく一部に制限されることが普通ですし、スロットでしか遊べないといったゲーム性に乏しい店舗ばかりです。
オンラインカジノはインカジと違い、数十種類以上あるジャンルのゲームのなかから好きなものを選べます。
アロハシャークには、2021年7月時点で1,200種類を超えるゲームが配信されていますから、ひとつのゲームに飽きたときは気分を一新して、別のゲームを楽しむことが可能です。