ポーカーにはさまざまなアクションがあり、シチュエーションにマッチしたアクションを選択することにより、ゲームの勝率を高めたり、獲得賞金を増やしたりすることが可能です。
なかでもゲームの行方を左右するアクションとなる「レイズ」は、ポーカーをプレイするうえでは覚えることが必須とすらいえる重要な存在になります。
この記事では、レイズを宣告するとどのようなアクションを取ることになるのかを解説するとともに、レイズの宣告に適したタイミングやシチュエーションをご紹介します。
場合によってはリスクを背負う戦い方になりますが、心理戦を制するうえで重要なアクションになりますので、この機会にマスターを目指しましょう。
レイズとは
ポーカーにはいくつかのアクションがありますが、ゲームを進めるうえで必ず理解していなければならないアクションのひとつが、「レイズ」です。
これはゲームを進行するにあたって、極めて強気であることを示すアクションであり、果敢にリスクを冒してベットする攻撃的なアクションになります。
レイズは、直前のプレイヤーのアクションまでにベットしてきた金額から見て、2倍以上というベット額を支払って、ゲームを継続させるアクションです。
画像引用:トランプスタジアム
この画面では、直前のプレイヤーである「諸葛亮」が、500円のベットを行っています。
ここでレイズを仕かけるためには、倍額となる1,000円の投資が必要です。
画像引用:トランプスタジアム
上の画像では、役が一切成立いていない状態でのレイズなので、プレイヤーにとって非常にリスキーな状態です。
理想的なレイズの仕かけ方はこの後の項目でご紹介しますが、基本的には自分の手札に自信があるときに仕かけて、相手を怖がらせたり、獲得賞金をアップさせたりするために使います。
リレイズというアクションも存在する
前のプレイヤーがレイズを仕かけてきた後に、自分自身もレイズを被せるアクションのことを、「リレイズ」と呼んで区別することがあります。
以下の画面は、直前のプレイヤーである「ヌルハチ」による、レイズに反応したリレイズです。
画像引用:トランプスタジアム
500円でスタートしたベット額が、ヌルハチのレイズによって、倍の1,000円になっています。
この段階でプレイヤーはフォールド、コール、レイズのいずれかを選ぶことが可能です。
勝ち目がないと思ったら、フォールドを宣告することで、それ以上の出費なしでゲームから去ることができます。
画像引用:トランプスタジアム
今回は、リレイズを選択しました。
リレイズの場合は、必ずしも賭け金を2倍にする必要がありません。
しかし、前の金額よりも大きな金額にしなければなりませんので、1,500円のリレイズという形になりました。
レイズでベットできる金額の上限は主に2種類
レイズで宣告できる金額は2倍以上で、自分自身で決めることができます。
しかし、ポーカーには複数の参加者が存在しますので、資金的に圧倒的優位なプレイヤーが超高額でレイズを宣告した場合、ほかのプレイヤーは、フォールドして諦めなければなりません。
それではゲームを成立することができませんので、ポーカーには「テーブルステークス」という基本的なルールが設定されています。
これは、ゲーム開始時にテーブルの上に乗っているチップを上限額と認定するルールで、この金額を上回るレイズを宣告することはできません。
テーブル上のチップをゲーム開始後に変更することは許されず、増やすことも、減らすことも不可能であるという点を覚えておきましょう。
これを原則としてポーカーを進めることになりますが、それに加えて、以下の2つのハウスルールが設けられることが一般的です。
ノーリミット
「ノーリミット」は、その名前のとおり、上限額なしでレイズを行えるというハウスルールです。
現在行われている大多数のポーカーで採用されているルールになります。
テーブル上のチップ額が上限額になることには変わりありませんが、その上限に達するまでは、いくらでもレイズ可能です。
フィクスドリミット
「フィクスドリミット」は、テーブルで事前に決めた金額や回数の範囲内でしかレイズができないというハウスルールです。
ノーリミットよりも縛りが厳しくなるため、1ゲームあたりの賞金が高くなりすぎないようにコントロールしたいという意図をもって使われています。
原則として、レイズできる金額は、直前のプレイヤーのベットに対して2倍までと決められることが一般的です。
また、レイズの回数そのものも、2回あるいは3回までと決められることがあります。
レイズの上限が2倍に制限されたとしても、リレイズを繰り返すうちに莫大な総額に上がることは珍しくありません。
これを防ぐために、1ゲームの間に宣告できるレイズの数に上限が設けられるのです。