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コロナ禍によって「おうち時間」が増えたここ1~2年で、オンラインカジノにデビューしたという方も多いはずです。
還元率の高いオンラインカジノは、そのほかのギャンブルよりも勝ちやすいので、大きな利益を出せたという人もいるのではないでしょうか。
その場合は、納税の義務が生じる可能性があります。
確定申告の際に必要になるのが支払調書ですが、これはオンラインカジノから取り寄せられるのでしょうか。
ベラジョンカジノを例に、支払調書の取得方法や納税方法を解説します。
いくら稼いだら確定申告が必要なのかなど、基本的な情報も細かく確認しておきましょう。
目次
ベラジョンカジノなどのオンラインカジノの勝利金には税金がかかる
ベラジョンカジノに限った話ではなく、アロハシャークなどのオンラインカジノでも、勝利金に対しては税金がかかります。
オンラインカジノの収入は一時所得として計算することになるので、うっかり申告を忘れないように注意しましょう。
オンラインカジノと税金の関連性について、まずは概要をご紹介します。
オンラインカジノの収入は一時所得
画像引用:国税庁
国税庁は、競馬や競輪の払戻金を一時所得として扱っています。オンラインカジノによる収入もこれと同じ性質を持つため、一時所得がかかると解釈しなければなりません。
一時所得には50万円の特別控除がある
一時所得は、すべての収入に対して税金がかかることはありません。
すべての利益のなかから50万円の特別控除が差し引かれ、残った利益に対して税金がかかります。
たとえば100万円の利益が出た場合、そこから50万円の特別控除を差し引いた残りの50万円が、一時所得の金額です。
逆にいえば、利益が50万円を上回るまでは、税金が発生しません。
しかし、そのほかの一時所得も合算して計算することには注意しましょう。
たとえばオンラインカジノの利益が10万円でも、競馬で45万円の利益が出ていれば、特別控除を差し引いた5万円が、一時所得の金額と考えます。
確定申告には支払調書が必要
一時所得を確定申告によって申告する際は、支払調書という書類が必要です。
これは、特定の人に対してゲームの結果に応じた配当金を支払ったことを証明する書類で、企業側が発行します。
この書類を添付することで、カジノから受け取ったお金と申告した金額に、相違がないことを証明するのです。
ベラジョンカジノでは支払調書を発行していない
前述したように、確定申告には原則として、企業側が発行する支払調書が必要です。
しかし、結論として、ベラジョンカジノは支払調書の発行をおこなっていません。
それではどうすれば一時所得を間違えずに確定申告できるのか、詳しく知っておきましょう。
自作の支払調書も公式な書類として認められる
支払調書は、企業側が発行したものを使うことが一般的です。
しかし、企業側が支払調書の発行をおこなっていない場合は、自分自身で作成した支払調書を、正式な書類として添付することが可能です。
記入する項目は少ないので、決して難しいものではありません。
書類に記入する内容は、一時所得として獲得した1年間分の収支をまとめるだけです。
1ヶ月あたりどれくらいの収入があったのか、収入を得るために支出した金額と内訳はいくらかといった点を、Excelでまとめるだけで完了します。
作り方がわからないという場合は、税理士や行政書士に支払調書が有効かどうか質問したり、支払調書の作成を委任したりしましょう。
少々時間はかかりますが、最寄りの税務署で専門の職員に相談でき、税務署の職員から支払調書の作り方のアドバイスを受けられます。
通算する期間は1月1日~12月31日
一時所得を通算する期間は、その年の1月1日~12月31日までの1年間です。
これは、そのほかの所得税と変わりません。
毎年確定申告をしているという場合は、普段どおりの確定申告書を作成して、そこに一時所得の金額を記入するだけなので簡単です。
支払調書がない場合の確定申告の方法
支払調書がないからといって確定申告を放置していると、「申告漏れ」とみなされるため、要注意です。
前述したように、支払調書は自分で作成することもできます。
確定申告書の作り方も含めて、簡単に申告の方法をご紹介します。
支払調書を作成する
まずは支払調書を作成しましょう。
オンラインカジノでどれくらいの収入があったのかをまとめなければ、一時所得の金額を確定させることができません。
もしベラジョンカジノ以外で複数のオンラインカジノを利用している場合は、それぞれ別の支払調書を用意します。
負けた金額を差し引くことはできない
まずは一時所得の金額を確定させる作業をおこないますが、収入からは「収入を得るために使った費用」を控除できます。
たとえば個人タクシーの営業をしている人なら「運転するためのガソリン代」を差し引けますし、仕事のために外食した際は「接待費」として、その金額を差し引くことが可能です。
オンラインカジノは、利益も出れば損失も出ることが普通ですよね。
たとえば10回遊んだうちの7回で100万円の利益が出て、残りの3回で40万円の損失が出ていたとしましょう。
この場合、失った40万円は「利益を得るために使った費用」として認められないものと考えなければなりません。
少し理不尽に感じますが、基本的には勝ったゲームの合計額を利益として考えます。
一方で、オンラインカジノで使ったお金の損益通算に関しては、まだ法整備が追い付いていない状態でもあるので、税理士と話し合った上で、計算方法を確定させてみてもいいでしょう。
特別控除を適用する
利益として計上する金額が確定したら、そこから特別控除を差し引きます。
特別控除額は50万円なので、一時所得が50万円以下なら、確定申告は不要で税金もかかりません。
50万円以上の一時所得がある場合は、そこから50万円を差し引いた金額が一時所得の金額です。
確定申告書を作成する
続いて確定申告書を作成しましょう。
先ほど算出した一時所得を1/2にして、その金額を給与所得などと合算して、税額の計算をおこないます。
仮に一時所得が100万円なら、その1/2の50万円を、給与所得をはじめとする所得に追加します。
所得税を支払う
確定申告が完了したら、その年の3月15日までに源泉所得税を支払います。
その後は例年と同じように課税がおこなわれるため、特別な手続きをする必要はありません。
延滞しないように注意して、納税しましょう。
確定申告を怠るとどうなるのか
もし確定申告を怠った場合、どのように処分されるのでしょうか。
納税は国民の三大義務のひとつで、これを逃れることはできません。
意図的かそうでないかにかかわらず、一時所得を無視していると大きなリスクがありますから、オンラインカジノで利益が出た場合は、必ず確定申告をしましょう。
申告漏れをすると延滞税がかかる
もしうっかり申告を忘れていただけだとしても、申告漏れを指摘された場合は、延滞税がかかります。
正式には無申告加算税といい、納税額が50万円までの場合は15%、50万円を超える部分はそれに対して20%の税金が、通常の税額に追加して請求されます。
2020年以降は、新型コロナウイルスの影響によって確定申告の期限が延長されていますが、2022年以降の期限は不透明なので、この点にも注意しましょう。
ただし、法定申告期限から1ヶ月以内に自主的に修正申告をおこなった場合などは、無申告加算税が免除されることがあります。
脱税とみなされた場合は懲役刑の恐れもある
隠していた収入が巨額で、なおかつ悪質だったという場合は、脱税で逮捕されるリスクがあります。
基準として数千万円規模の利益を隠した場合、申告漏れでは済まされないことがあるのです。
著名人が脱税で逮捕された事例もありますが、逮捕されたのが一般人だとしても、実名報道されるかもしれません。
不安な場合は税務署に相談しよう
所得税が発生するかどうかわからないという場合や、申告方法がわからない場合は、最寄りの税務署に相談しましょう。
税務署の職員は、ていねいに申告方法をアドバイスしてくれます。
税理士のように書類作成の代行はしてくれませんが、相談料などのお金は一銭もかかりません。
まとめ
ベラジョンカジノなどのオンラインカジノで稼いだお金は課税対象で、50万円を超える利益が出た場合は一時所得として計算し、税金を支払わなければなりません。
これを怠ると申告漏れとして延滞税が加算され、悪質な場合は脱税として扱われ、立件される恐れがあります。
きちんと管理を行う必要がありますから、注意しましょう。
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