カジノ法が成立してからはや5年が過ぎ、カジノ(IR)誕生まで、残り数年という段階までこぎつけました。
このあとは全国7ヶ所の候補地のなかから最大3ヶ所の誘致先が決まり、IR事業者による施設の建設が行われたのち、カジノを含む統合型リゾートが誕生する流れです。
しかしIR誘致には各自治体の紆余曲折があり、情勢は日に日に変化しています。
そこで今回は、2021年1月~8月までにかけてのカジノ法案の最新事情を地域別にまとめました。
カジノの誕生を心待ちにしている方は、ぜひ注目してくださいね。
目次
日本国内全般
まずは、日本国内全般のカジノ関連ニュースをまとめます。
大きなトピックとなったのは、秋元司元衆議院議員をはじめとする人によって行われたIR汚職事件です。
世間からの大きな非難を浴びる事件となったものの、菅義偉首相によるIR推進の方針は変わりません。
【3月】IR汚職事件で贈賄した4人の容疑者に有罪判決
2017年に発生したIR汚職事件に関連し、贈賄容疑で逮捕された3人の被告人が贈賄罪による有罪判決を受けました。
被告人は、いずれも控訴する姿勢を示しておらず、有罪が確定しています。
これで、すでに有罪判決が下っていた被告人1人と、あわせて合計4人が有罪判決を受けました。
【3月】秋元司元衆議院議員がIR汚職事件で無罪を主張
IR汚職事件に関連し、中国企業から現金約760万円の賄賂を受けたとする容疑で逮捕・立件された秋元司元衆議院議員が、初公判で無罪を主張しました。
秋元被告は保釈請求を要求していますが却下され、2021年8月現在も身柄を勾留されています。
【4月】採用されるゲームの種類が決定
日本国内におけるカジノ誕生後に運用されるゲームの種類が決定しました。
注目されたパチンコ・パチスロは、採用リストに含まれていません。日本のカジノで遊べるゲームは、現時点で以下の9種類です。
- バカラ
- ブラックジャック(トゥエンティワン)
- ポーカー
- ルーレット
- シックボー
- クラップス
- カジノウォー
- マネーホイール
- パイゴウ
神奈川県(横浜市・本牧ふ頭)
画像引用:横浜市公式サイト
神奈川県横浜市の山下ふ頭は、関東地方におけるIR誘致の最有力候補とされています。
税収の確保をしたい横浜市側は誘致に積極的ですが、長く懸念事項となっているのが、地域住民による根強い反対意見です。
2021年のカジノ法案に関するニュースも、やはり市民からの反対が話題の中心となっています。
【2月】横浜市議会が住民投票の提案を否決
横浜市は、カジノ誘致に反対する市民が多いことで知られています。
2021年2月にはカジノ反対派が住民投票を求める署名活動を行い、動議をかけるための最低数をクリアしました。
住民投票の有無は横浜市議会で話し合わせましたが、この提案は、反対多数により却下されています。
横浜市議会には、IR誘致を推進する自民党議員が多く、今後同様の署名活動が行われたとしても、今回と同じように住民投票の提案が否決される可能性が高いでしょう。
また、林文子現横浜市長も、IR誘致に関する民意を再び問う意向はないと話しています。
【2月】ウィン・リゾーツが事業者候補から撤退
アメリカの大手企業であるウィン・リゾーツは、横浜市におけるIR事業者候補から離脱し、撤退する意向を示しました。
一時は横浜市のIR運営を担当する最有力企業と目されていましたが、コロナ禍によるマイナスの影響を考慮した結果、横浜市への進出計画を白紙に戻しています。
【6月】IR事業者が事実上2つの企業に絞られる
2月のウィン・リゾーツ撤退に続き、ギャラクシーエンターテインメントも横浜市からの撤退を表明しました。
これにより、横浜市のIR事業者候補として残ったのは、香港のメルコリゾーツ&エンターテインメントと、シンガポールのゲンティン&セガサミーグループの2夜に絞られています。
【8月】次期横浜市長候補が出そろう
IR誘致に対して大きな影響をおよぼすといわれる、時期横浜市長選挙の候補者が出そろいました。
現職の林文子知事のほか、元長野県知事の田中康夫氏、自民党の小此木八郎氏、横浜市立大元教授の山中竹春氏ら、8人が立候補しています。
8名の候補者のうち、IR推進派と見られるのは、現職の林氏と無所属の福田氏のみでした。
その他の候補者は、自民党からの推薦を受けた小此木八郎氏を含めた全員がIR誘致に反対する情勢です。
選挙は8月22日に行われ、その結果に注目が集まっています。
大阪府(夢洲)
画像引用:大阪市公式サイト
現時点のIR候補地として、唯一招致が確定的との声も上がっているのが大阪府の夢洲です。
夢洲は2025年に開かれる大阪万博の会場として採用されることも決まっています。
市民からの反対も少なく、障害として残るのはインフラの問題に限られることも、その他の候補地をリードする理由です。
【2月】事業者に求める実施方針案を修正
大阪府では、IR事業者に対する行政側の要求をまとめた「実施方針案」を修正しました。
この背景には、事業者応募に参加した企業がMGM・オリックスの共同グループのみに限られているという問題があります。
より多くの事業者の参入を期待し、実施方針案の難度を下げたものと見られます。
【4月】IRへの参加を希望する追加企業は現れず
前述したように、実施方針案を下方修正して新たな事業者からの応募を待った大阪府ですが、4月時点で、参加を希望する追加企業は現れませんでした。
すでにMGM・オリックスの共同グループが地盤固めを進めており、多くの企業が勝算を見込めないと判断するのが現状です。
【7月】MGM・オリックスの共同グループがIRに1兆円規模を投資へ
大阪府へのIR誘致が確定した場合、IR事業者に選定されることが事実上決まっているMGM・オリックスの共同グループが、IRの運営方針を明らかにしました。
これによると、開業時期は2028年を見込んでおり、施設・設備への投資として、約1兆円を用意しているとのことです。
長崎県(ハウステンボス)
画像引用:ハウステンボス公式サイト
長崎県では、県内屈指の観光施設「ハウステンボス」を一部回収し、IRに活用する方針を示しています。
東京ディズニーリゾートの1.5倍という広大な面積を生かした大規模な運用が期待されており、九州では唯一の候補地であるため、誘致に成功する可能性は高いはずです。
【1月】佐世保市がIR事業者に対し約147億円の費用負担を実施へ
IR誘致候補地のハウステンボスを管轄する長崎県佐世保市は、IR事業者に対して約147億円の費用負担を実施する準備を進めています。
この費用は、主に周辺地域の開発や交通環境改善、コンベンション誘致、依存症対策等に使われる予定です。
【2月】IRの参加事業者5社を公表
長崎県では、IR事業者候補として「オシドリ・コンソーシアム」「カジノ・オーストリア・インターナショナル」「CURRENTグループ」「NIKI Chyau Fwu Group」「ONE KYUSYU」の5社を登録しました。
このあと第一次~二次審査が行われ、同年8月に審査結果が公表される見込みです。
【8月】IR事業者の優先交渉権は「カジノ・オーストリア・インターナショナル」へ
長崎県ではIR事業者の選定を進めていましたが、優先交渉権を「カジノ・オーストリア・インターナショナル」に定める方針を明らかにしました。
同企業は世界35か国で合計215のカジノを運営しており、その実績が高く評価された模様です。
カジノ誕生まで残り数年!オンラインカジノで腕を磨こう
日本国内にカジノが誕生する時期は早くて2025年頃といわれています。
カジノ誕生後、すぐ会場に出かけてもスムーズにゲームを楽しめるように、カジノ誕生までの残り数年は、オンラインカジノで腕を磨きましょう!
日本のカジノで採用される9種目すべてをプレイできる
2021年4月、政府の基本方針として、日本のカジノで採用される9種類のゲームが決定しました。
もう一度、全9ゲームの詳細を確認してみましょう。
- バカラ
- ブラックジャック(トゥエンティワン)
- ポーカー
- ルーレット
- シックボー
- クラップス
- カジノウォー
いずれも、各国のリアルカジノで楽しめる定番ゲームばかりです。
これらのゲームはすべてオンラインカジノにも登場するため、オンラインカジノで遊んでいるうちにルールを理解でき、実力も身に付きますよ。
画像引用:ベラジョンカジノ公式サイト
こちらは、ベラジョンカジノのゲーム一覧です。
アロハシャーク、ミスティーノカジノなどにも同様のゲームがテーブルゲームやライブカジノに登場するため、練習用にオンラインカジノを利用してみてくださいね。
まとめ
この記事では、日本全体と横浜・大阪・長崎という有力地域におけるカジノ法案関連の最新情報をまとめました。
横浜市では次期横浜市長選の結果に注目が集まりますが、大阪や長崎では具体的なIR運営プランに関するニュースも目立ちはじめています。
IR誕生までの残り数年は、オンラインカジノでゲームを楽しみましょう。
各サイトが日本政府公認の9ゲームを配信しています。
遊んでいるだけでルールを理解でき、経験を重ねて実力を身に付けられるため、IR開業後は有利な状態でリアルカジノに参加できますよ。