日本にカジノを誘致する取り組みですが、カジノに関する法案が可決されて実際に入場料や入場規制に関する内容が決定されるなど、カジノオープンが現実的な話として進んでいます。
ですが、カジノ=ギャンブルであり、ギャンブル依存症に対する対応が求められていたり、カジノ誘致後の治安悪化を懸念する声があがっていたりしておりまだ実際にオープンできる目途は立っていないのが現状です。
- カジノ誘致と治安の関係性
- 治安悪化と経済効果の関係性
- 海外カジノからみる治安にフォーカスしたカジノの違い
カジノ誘致後の治安悪化を心配する声も多いので、今回は海外カジノの事例をもとに「カジノ誘致後は本当に治安が悪化するのか?」について考察していきたいと思います。
目次
カジノ誘致と治安の関係
カジノといえば、治安が悪いのではないか?と考えている方も一定数いるのが現状で、カジノ誘致による治安悪化を心配する声も上がっています。
本当にカジノ誘致によって治安は悪化するのでしょうか?実際にオープンしている海外カジノの事例をもとに、カジノ誘致と治安の関係について深掘りしていきたいと思います。
カジノ誘致によって治安が悪化するパターンは、カジノ周辺やカジノ内での犯罪件数の増加が原因となります。海外カジノでも、治安悪化を招いているケースは、犯罪対策がしっかりなされていない地域に限定しています。
ただし、犯罪対策をしっかりしている=治安悪化を招かないという単純な話でもありませんが、対策をすることで犯罪件数は抑えられ、結果として治安悪化も限定的になるのではないかというのが専門家の意見です。
治安悪化を防ぐためには、犯罪防止対策が必須となりますが、日本でカジノがオープンした際に盛り込まれる予定の対策については次項で詳しくご紹介します。
日本にカジノができたら治安はどうなるの?
日本にカジノを含む統合型リゾート(IR)施設を誘致するための法律である「カジノ法案」(2016年にはIR推進法、2018年にはI R整備法)が成立しました。カジノ法案が成立するまでは紆余曲折あり、治安悪化などを理由とした反対派の意見によって、何度も廃案・審議見送りとなっていました。
カジノで治安が悪化することを防ぐために、政府でもさまざまな対策案が議論されています。たとえば、カジノ営業時間を22時までとすることで夜遅くに徘徊する人を減らすようにする案や、住宅街から離れたエリアにカジノを設置して青少年への影響を少なくするなどの案です。
また、IR整備法では、国内居住者のカジノの入場に関する制限が定められ、連続する7日に3回、28日に10回までの回数制限が取り決められました。これにより、ギャンブル依存症対策や、犯罪の抑止効果に期待できるとされています。
カジノを設置する地域の治安を守るためには、予測できるリスクへの事前の対策を万全にし、反社会的勢力・犯罪グループが介入できないような法整備や、カジノ規制を定めることが求められます。
カジノ誘致による治安悪化と経済効果の複雑な関係性
治安悪化を理由とした反対意見も多いカジノ誘致ですが、それでもカジノオープンの話が現実的に進んでいるのは、カジノオープン後の経済効果に期待がされているからです。日本国内に在住している人だけではなく、外国人観光客の増加による地域の活性化などの経済効果に期待が持たれています。
また、カジノオープン後はカジノ客がお金を使うことで経済が回りその地域の税収もアップします。結果として、カジノオープン地域や国の財政状況もよくなるのではないかと考えられています。実際に中国(マカオ)では、カジノオープン後に税収が増えたことで、市民は境域・医療面で恩恵を受けることができるようになりました。
上記のような経済効果が見込める一方で、お金の流れが多くなることで不正な資金が入ってくる危険性もあるため、その点について十分な対策がなされることは必須となっており、治安悪化を招かないための対応が求められています。
カジノ誘致後の犯罪件数の推移
カジノが開設したことにより治安が悪化したかどうかを表す指標として、犯罪発生件数がよく取りあげられます。今回は、マカオ・シンガポール・韓国のカジノ解説前後の犯罪件数の推移を例に挙げてみていきたいと思います。
【マカオにおける総犯罪件数の推移】
引用元:東京都 『平成26年度 IR(統合型リゾート)に関する調査業務委託 報告書』
【シンガポールにおける総犯罪件数の推移】
引用元:東京都 『平成26年度 IR(統合型リゾート)に関する調査業務委託 報告書』
【韓国(江原道)における総犯罪件数の推移】
引用元:東京都 『平成26年度 IR(統合型リゾート)に関する調査業務委託 報告書』
これらのデータを参照すると、マカオ・シンガポール・韓国においてはカジノ開設によって、犯罪件数が増加した結果は見られません。むしろピーク時と比べると、3国ともに犯罪発生件数は減少傾向にあります。
カジノ開設が必ずしも治安悪化を招くわけではないというのが上記のグラフからは分かりますが、だからといって犯罪対策を怠れば治安悪化を招いてしまう可能性は十分にあります。そのため、カジノ内やカジノ周辺での犯罪対策をしっかりおこなうことが重要となります。
治安でみるカジノの違い
治安が守られているカジノ
治安が守られているカジノの代表として挙げられるのが、ラスベガス(アメリカ)・シンガポール・マカオ(中国)ですが、この3国のカジノ開設地域の治安が守られている理由を以下で解説していきます。
- カジノ周辺に家族連れでも遊べるようなアミューズメント施設を建設
- 富裕層をターゲットにしており、警察官による警備に力を入れている
- 顔認証システムの導入で入場できる客を管理
- 国・家族からの申請によって入場を拒否するシステムの構築
- 入場規制を厳しくする
ラスベガスやシンガポールのカジノでは、カジノ施設周辺にアミューズメント施設などを建設し、家族連れでも楽しめるようなエリアとすることで治安維持に努めています。日本のカジノもその点を参考にしており、カジノを含む複合施設としてカジノ誘致を進める方向となっています。
また、警備に力を入れたり、問題があった客や問題となりそうな客の入場を制限するシステムを構築することで、犯罪件数の増加を防ぐ取り組みもなされています。3国のカジノに共通している点は、入場規制がしっかりなされているという部分です。
治安が悪化したカジノ
前項でご紹介したグラフからも分かるように、カジノ誘致後に治安が悪化した事例は実はあまり多くありません。治安が悪化したカジノとしてよくあげられるのがアフリカのカジノですが、アフリカはカジノ誘致前から治安が悪いということもあり、カジノ誘致と治安悪化の関係性がはっきりしていません。
元々治安が悪いうえに、カジノの入場規制なども緩く犯罪対策をしっかりしていないため、犯罪が起こりやすい場所としてカジノが挙げられることが多いのがアフリカですが、そうならないように日本のカジノ開設は犯罪対策や事前準備が慎重におこなわれています。
また、韓国のカジノである「カンウォンランド」は、周辺に風俗店や消費者金融、質屋などが立ち並び、最悪の治安悪化を招いたとして引き合いに出されます。治安悪化の原因といわれているのが安全管理の甘さで、カジノに関する規制やセキュリティ面を厳しく決めなかったために、治安が悪化したという説が有力です。
日本のカジノ誘致まではをオンラインカジノを楽しもう!
日本のカジノ誘致は、法案などが可決され話は進んできている段階ですが、クリアしなければならない事柄がまだ多く残っており、現状いつオープンされるのかは目途が立っていない状態です。海外旅行の際にランドカジノを楽しむのもいいですが、カジノオープンまではオンラインカジノで楽しむのはどうでしょうか。
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