カジノ誘致で日本の治安は悪化する?海外カジノの治安問題もあわせてご紹介!

きらびやかなネオンのイメージがあるカジノは、大人の娯楽として、国に関係なく人気のある施設です。

カジノを目当てに観光に訪れる人も多く、シンガポールやマカオには、大勢の観光客が足を運んでいます。

カジノ誘致がもたらす経済効果や地域の活性化は、日本でも大きなメリットとして期待されていますが、「カジノを誘致することで治安が悪化するのではないか?」と心配する声も多々聞かれます。

この記事では、日本にカジノができることで治安が悪くなるのかについて、カジノ誘致国の犯罪発生件数や治安問題とともに解説します。

日本にカジノができたら治安はどうなるの?

日本にカジノを含む統合型リゾート(IR)施設を誘致するための法律である「カジノ法案」(2016年にはIR推進法、2018年にはI R整備法)が成立しました。

カジノ法案が成立するまでは紆余曲折あり、反対派の意見によって、何度も廃案・審議見送りとなっていました。

カジノ 反対派の懸念材料のひとつに、治安の悪化が挙げられていました。

カジノがギャンブルの場であるなら、反社会的勢力の介入や犯罪の発生など、治安の悪化をもたらす要因を呼び込む場ともなり得ます。

また、カジノ 周辺には、酒場や風俗店、消費者金融などが立ち並ぶことも考えられます。

夜の繁華街で見られるような、酔っ払いが路上で寝ている姿やそれを狙ったスリグループが街を闊歩するという光景が、カジノ周辺にも見られるかもしれません。

そのような状況になっては治安がいいとは到底いえず、青少年への影響も心配されます。

カジノで治安が悪化することを防ぐために、政府でもさまざまな対策案が議論されています。

たとえば、カジノ営業時間を22時までとすることで夜遅くに徘徊する人を減らすようにする案や、住宅街から離れたエリアにカジノを設置して青少年への影響を少なくするなどの案です。

また、IR整備法では、国内居住者のカジノの入場に関する制限が定められ、連続する7日に3回、28日に10回までの回数制限が取り決められました。

これにより、ギャンブル依存症対策や、犯罪の抑止効果に期待できるとされています。

カジノを設置する地域の治安を守るためには、予測できるリスクへの事前の対策を万全にし、反社会的勢力・犯罪グループが介入できないような法整備や、カジノ規制を定めることが求められます。

カジノが開設されたら犯罪発生件数は増加するのか?

カジノが開設したことにより、治安が悪化したかどうかを表す指標として、犯罪発生件数がよく取りあげられます。

カジノ開設と治安悪化の関連性について、カジノを開設した国を代表して、マカオ・シンガポール・韓国の犯罪発生件数の推移を見てみましょう。

 

【マカオにおける総犯罪件数の推移】

引用元:東京都 『平成26年度 IR(統合型リゾート)に関する調査業務委託 報告書』

 

【シンガポールにおける総犯罪件数の推移】

引用元:東京都 『平成26年度 IR(統合型リゾート)に関する調査業務委託 報告書』

 

【韓国(江原道)における総犯罪件数の推移】

引用元:東京都 『平成26年度 IR(統合型リゾート)に関する調査業務委託 報告書』

 

これらのデータを参照すると、マカオ・シンガポール・韓国においてはカジノ開設によって、犯罪件数が増加した結果は見られません。

むしろピーク時と比べると、3国ともに犯罪発生件数は減少傾向にあります。

よって、カジノを開設したからといって、犯罪発生件数が増加するわけではないことが窺えます。

しかし、だからといって、カジノの設置が治安に影響しないわけではありません。

犯罪件数自体に変化は少ないものの、外国人観光客とのトラブルの発生などが治安に影響することも考慮しなければいけません。

さまざまな文化をもつ世界中の人が集まり、お金が絡む場所なので、何かしらのトラブルが発生する可能性は非常に高くなるでしょう。

海外カジノのトラブル事例を参考に、事前にできる対処法や対策をしっかりと考えておくことが大切です。

海外カジノから見るカジノ誘致における治安問題

海外のカジノでも、治安に関する問題は重要事項として捉えられ、治安を維持するために、さまざまな規制が設けられています。

ここでは、海外のカジノの治安問題についてご紹介します。

治安が守られているカジノ

治安が守られているカジノの代表例が、ラスベガスとシンガポール、マカオのカジノです。

ラスベガスのカジノ周辺には、観光客をターゲットにアミューズメント施設が多数あり、家族連れでも安心して遊べるように、インフラ整備と治安維持に力が入れられています。

マカオのカジノは中国の富裕層をターゲットにしたカジノで、頻繁に警察官による警備巡回が行われ、治安の維持に注力しています。

また、顔認証システムによって入場が管理され、過去にトラブルがあった人の入場を禁止することができるのです。

さらに、カジノ側からの入場拒否以外にも、国や家族など第三者の申請によって、カジノへの入場を制限するシステムも設けられています。

シンガポールのカジノも治安の維持に努められており、ファミリー層でも楽しめる施設づくりに力を入れています。

シンガポールのカジノは、ほかの国のカジノに比べて入場規制が厳しいといわれており、入場料を徴収し、生活保護者や破産経験者などは入場できません。

また、ギャンブル依存症の治療を行う民間リハビリ施設も充実しており、ギャンブル依存症の割合の低下と、治安の維持に貢献しています。

治安が悪化したカジノ

実は世界的に見ても、「カジノの設置によって治安が悪化した」という事例は、ほとんど見られません。

そんな中、治安が悪化したカジノとしてよく取りあげられるのが、韓国のカジノです。

韓国のカジノである「カンウォンランド」は、周辺に風俗店や消費者金融、質屋などが立ち並び、最悪の治安悪化を招いたとして引き合いに出されます。

治安悪化の原因といわれているのが安全管理の甘さで、カジノに関する規制やセキュリティ面を厳しく決めなかったために、治安が悪化したという説が有力です。

現在はその管理の甘さを反省し、管理体制を見直して、治安が回復しつつあります。

また、治安が悪いカジノとして、アフリカのカジノもよくあげられます。

しかしアフリカのカジノは、カジノができる前から治安が悪かったというケースが多く、カジノ誘致で治安が悪化したとは一概にいえません。

また、元々の治安の悪さに加えてカジノの規制も緩いことから、マフィアなどの犯罪グループの温床となっているカジノがアフリカには多く見られます。

治安が悪化したカジノを考えると、適正な管理体制と厳格な規制のもとでカジノを運営していくことが、治安の維持には大切なことであるといえるでしょう。

日本でカジノを誘致する際には、治安が守られているカジノの例を参考にして、法律や規制、医療体制などを事前に整えておくことが求められます。

まとめ

今回は、カジノ誘致で日本の治安が悪化するのかという問題についてご紹介しました。

カジノができたからといって、必ず治安が悪化するわけではありませんが、厳しい規制を設けたり、セキュリティ管理体制を整えたりすることが、治安の維持には大切です。

事前に十分な対策を施すことで、犯罪発生件数の抑制にも期待できます。

外国のカジノの成功例を参考にして、日本でも安全で安心して遊べるカジノができることが望まれますね!